脱ランフラットを望みたいが新型BMW 3シリーズはもう先代には戻れないほど大幅な進化を遂げた
掲載 更新 carview! 文:河口 まなぶ/写真:小林 俊樹
掲載 更新 carview! 文:河口 まなぶ/写真:小林 俊樹
ひと転がりしたタイヤから実にスッキリと軽い走りが生まれたことが伝わり、たった数十メートル走っただけで先代とは比べものにならない静粛性の高さが伝わってくる。それと同時に僕は「やはり新たな世代のクルマは走りの質が飛躍的に高い」と改めて感じた。
7年ぶりにフルモデルチェンジを果たして、7代目となる新型BMW3シリーズはそれほどまでに進化していた。BMW3シリーズのようなメジャー級のモデルでは、フルモデルチェンジに際し賛否両論、様々な意見が生まれる風潮があるが、僕は実際に見て触れて乗ってみて、率直に「もう先代には戻れない」と感じた。つまりあらゆる部分が良くなっていたし、現代のこのクラスのサルーンに相応しい内容を備えていたからだ。
そうした中で大きいのは、内外装ともにようやく「大きな変化を感じる」ものになったデザインだ。BMWはメルセデス・ベンツやアウディといったライバルと比べると、不思議とデザインの変化が感じにくいブランドで、先代(6代目F30)と先々代(5代目E90)を見比べると確かにデザインは異なるし進化もしているが、感覚的には大きな変化を感じなかった。シンプルなラインでミニマルな構成の5、6代目は、インテリアにおいても実用性の高さや上質さはあるものの、華やかさに欠けていたのだ。
そうしたテイストが新型では「大きく変化した」と感じる。これはとても重要なことだろう。なぜならばこのクラスはかつてこそBMW3シリーズが頂点に君臨していたが、2007年以降はメルセデス・ベンツCクラスにその座を追い落とされ、差をつけられてきた経緯があるから。そしてその理由の一番に、Cクラスが分かりやすく魅力的なデザインを展開してきた、という背景があるからだ。
かつては年配のクルマというイメージが強かったCクラスだが、2007年に登場した先代モデルのW204で、大きなスリーポインテッドスターをグリル内に収めるスポーツグリルを用意して、実に分かりやすいスポーツセダンへと生まれ変わった。そしてこのモデルが大いに受けて、Cクラスは3シリーズを抜き去りこのクラスの頂点に位置する人気モデルへと一瞬で上り詰めたのだ。さらにCクラスは2014年に登場した現行のW205でも、新世代デザインを展開し人気を保ち続けた。タイミングが悪いことに3シリーズは、先々代、先代とその数年後に登場したCクラスの後塵を拝することになったわけだ。
ログインしてコメントを書く
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
トヨタWRCラトバラ代表、母国戦の勝田貴元に望むのは“表彰台”獲得。今季は1戦欠場の判断も「彼が本当に速いのは分かっている」
メルセデスAMGが待望のWEC&ル・マン参入! アイアン・リンクスと提携、2025年LMGT3に2台をエントリーへ
TCD、モータースポーツ事業を承継する新会社『TGR-D』を2024年12月に設立へ
ウイリアムズとアメリカの電池メーカー『デュラセル』がパートナーシップを複数年延長
“650馬力”の爆速「コンパクトカー」がスゴイ! 全長4.2mボディに「W12ツインターボ」搭載! ド派手“ワイドボディ”がカッコいい史上最強の「ゴルフ」とは?
フェラーリ育成のシュワルツマンが陣営を離脱。2025年はプレマからインディカーに挑戦
スバルBRZに新たな命を吹き込む 退役軍人のセカンドキャリアを支援する英国慈善団体
オープンカー世界最速はブガッティ!「ヴェイロン」より45キロも速い「453.91km/h」を樹立した「W16ミストラル ワールドレコードカー」とは?
『ローラT92/10(1992年)』“賃貸住宅ニュース”で強いインパクトを残した新規定グループCカー【忘れがたき銘車たち】
リバティ・メディアCEOマッフェイの退任、背景にあるのはアンドレッティとのトラブルか
約10年ぶりに“メイド・イン・イングランド”に!? 新型「ミニ・コンバーチブル」が“ミニの聖地”で生産開始
【クルマら部】「ポルシェ911」クルマ愛クイズ!全4問・解答編
【クセ強だけど懐かしい】光岡、55周年記念車「M55ゼロ・エディション」発売。100台限定…ベースはあの車
「売れる車がない」なんて言わせない! 北米日産の大型SUV「アルマダ PRO-4X」が魅力的…価格も発表
新型「ティグアン」正式発売で注目集まる豪華装備とお値打ち度。世代遅れの兄弟「Q3」よりお買い得
メルセデスAMG「A45」に“最後の限定車”登場。2.0Lターボは421馬力も…価格は1000万円超え!!
ホンダの高級ブランドが新型SUV「ADX」を発表。クセ強め“アメリカン顔”の衝撃や背景とは?
北米レクサスが販売する3列SUV「TX」は何モノ!? “LBX顔”で実質650万円~…25年モデルに進化
【アルファード/ヴェルファイアはイヤ!】そんな人の選択肢になるかもしれない高級ミニバン「Vクラス」はどんなクルマなのか?
新たな仲間募集、JAFの給水素+給電カー、新型GR86の方向性…S耐最終戦で見えたトヨタと水素の現在地
【SUVだらけでお腹いっぱい】世間に流されず自分らしい車を探し出すための、愛車の「因数分解術」
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!