【10年待ち&10万円超えは常識!】なぜ渋谷で平置き駐車場探しが無理ゲーなのか?
掲載 carview! 15
掲載 carview! 15
突然ですが、この記事の執筆者である「ピーコックブルー」とは、おもに自動車に関するコンテンツ制作を専門に行なっている、社員10名ほどの中小企業です。
そんな当社は、渋谷駅から徒歩5分程度の場所に本社を置いています。将来有望な若い人材を確保するためだったり、社員たちが常に最新のトレンドに触れられるようにするためだったりがおもな理由です。
その甲斐あって非常に優秀な人材が集まってくれている当社ですが、最近頭を悩ませているのが「渋谷、月極駐車場ない問題」です。
仕事柄さまざまなクルマがやってくる当社では、オフィスのそばに専用の平置き駐車場があったほうがよいことは言うまでもありません。
ただ、この場所に移転してからおよそ2年が経ついまでも、平置きの駐車場の確保は実現していません。
<写真:アフロ>
今回は、渋谷で駐車場を探す中小企業のリアルな奮闘記をお届けします。
>>日本カー・オブ・ザ・イヤー10ベストカー!『アバルト 500e(カブリオレ)』のカタログはこちら
>>日本カー・オブ・ザ・イヤー10ベストカー!『アバルト 500e(ハッチバック)』のカタログはこちら
といっても、多くの方は「渋谷に駐車場があるわけないじゃん」と思うかもしれません。たしかに、渋谷センター街のような繁華街の中心部にはコインパーキングすらほとんどありません。
一方、当社が位置しているのは、渋谷駅から最も近い住宅街である桜丘・南平台エリアです。実際、玉川通りの南平台交差点周辺では数多くの月極駐車場が募集をおこなっています。
それらの賃料は3万円前後と決して安くはありませんが、渋谷駅から徒歩数分、かつ当社のオフィスからも近いということを考えると妥当なレベルです。
しかし、実はこれらの月極駐車場のほとんどすべてが、全高1550mm制限となるロールーフ仕様の機械式駐車場です。
<写真:アフロ>
一般的な企業であれば、全高1550mm以下のセダンやコンパクトカーを社用車とすればよいだけの話ですが、さまざまなクルマをあつかう当社の場合はロールーフ仕様の機械式駐車場では不十分です。
さらに言えば、近年はSUVやミニバンなどの全高の高いクルマも多いため、やはり平置き駐車場のほうがベターです。
それでも、しばらく探していればそのうち平置き駐車場を見つけることができると思っていました。
ただ、その考えはあまりに甘かったことが後にわかります。
>>日本カー・オブ・ザ・イヤー10ベストカー!『BMW X1』のカタログはこちら
>>日本カー・オブ・ザ・イヤー10ベストカー!『マセラティ グレカーレ』のカタログはこちら
実は、当社が入居しているマンションにはおよそ10台分の平置き駐車場が備わっています。
そこを確保できればベストと考え、移転後すぐに管理人室に相談したところ、返ってきた答えは無情にも「向こう10年は空かないよ」というものでした。
申し込み自体はできるものの、すでに先約が10年先まで埋まっているということでした。
そのため、今度は駐車場専門の仲介業者に相談してみることにしました。すると、すぐに紹介できるのは当社から直線距離で2km以上の場所ばかりであり、あまりに非現実的でした。
最後に地元の不動産屋を訪ねることにしました。しかし、そこでわずかな希望は見事に打ち砕かれてしまいます。
そこで聞いたのは、「このエリアで平置き駐車場が見つかる可能性はほぼ皆無である」という残酷な話でした。
いろいろな情報を総合していくと、そこには渋谷ならではの事情があるようです。
日本有数の繁華街として古くから発展してきた渋谷は、日本で最も早く機械式駐車場の導入が進んだエリアであり、1980年ころにはすでに多くの機械式駐車場があったようです。
当時はセダンが大部分を占めていたため、それらの機械式駐車場は当然ロールーフ仕様であることがほとんどでした。
こうした事情は東京のほかの街でも同様ですが、丸の内や六本木、品川といった街では大手デベロッパーによる再開発が早くから進んだことで、かつてのロールーフ仕様の機械式駐車場は、ハイルーフにも対応した機械式駐車場に置き換えられています。
一方、渋谷の再開発は近年になってやっと本格化してはいるものの、特に桜丘・南平台エリアでいまだに古いビルが少なくありません。
その結果、ロールーフの機械式駐車場はそれなりにあるものの、ハイルーフ車に対応している駐車場がほとんど見られないという状態となってしまっているようです。
>>日本カー・オブ・ザ・イヤー10ベストカー!『フォルクスワーゲン ID.4』のカタログはこちら
>>日本カー・オブ・ザ・イヤー10ベストカー!『スバル クロストレック』のカタログはこちら
そうした事情もあり、当社では近隣のコインパーキングを利用することでなんとかしのいできました。
ただ、コインパーキングの料金は半日で3000円~4000円にもおよびます。にもかかわらず、近隣のコインパーキングのほとんどが、日中は常に満車の状態であり、駐車できる場所を探して右往左往することもめずらしくありません。
その結果、月々の駐車場料金は10万円近くにおよぶこともありました。
それだけの額を支払うのであればと、予算無制限で平置き駐車場を探してみましたが、見つかったのは徒歩10分以上の場所にある「11万円」の駐車場だけ。しかも、ビルが取り壊されるまでの数ヶ月間だけという条件付きでした。
現在、渋谷でも再開発が進み、駅前には大型の商業ビルが乱立するようになっています。桜丘エリアにも新たな商業ビルが建設中ですが、ハイルーフ仕様の月極駐車場がどの程度用意されるのかは不明です。
そんなこんなで、結局現在にいたるまで、当社では条件に合った平置き駐車場は確保できていません。
>>日本カー・オブ・ザ・イヤー10ベストカー!『トヨタ アルファード』のカタログはこちら
>>日本カー・オブ・ザ・イヤー10ベストカー!『トヨタ ヴェルファイア』のカタログはこちら
>>日本カー・オブ・ザ・イヤー10ベストカー!『トヨタ プリウス』のカタログはこちら
それでも、根気よく駐車場を探していたら、ちょっとした奇跡に巡り合うことができました。
ある日、オフィスが入居するマンションの廊下に1枚のチラシが落ちていました。単なるゴミだと思って何気なく拾ってみると、そこにはなんと「駐車場 1万1000円」の文字が!
詳しく見ると、オフィスから徒歩5分程度の場所にある商業ビルの機械式駐車場が、わずかな数だけその金額で提供されているとのことでした。
いろいろと疑ってみたものの、特に怪しい部分はありません。聞けば、その駐車場の所有者である商業ビルと仲介業者の間の契約上の都合から、一刻も早く契約先を探していたということのようです。
しかし、やはりそこは全高1550mm制限のあるロールーフ仕様の機械式駐車場です。それでも、月額1万1000円という相場以下の価格で駐車場を確保できたのは、とてもありがたいことだと感じています。
さて、そんな当社では、クルマに関心のある方を積極的に募集しています! 最新のクルマに触れてみたい方、クルマの記事を書いてみたい方、ドシドシご応募ください!(笑)
>>日本カー・オブ・ザ・イヤー10ベストカー!『日産 セレナ』のカタログはこちら
>>日本カー・オブ・ザ・イヤー10ベストカー!『ホンダ ZR-V』のカタログはこちら
>>日本カー・オブ・ザ・イヤー10ベストカー!『三菱 デリカミニ』のカタログはこちら
<終わり>
<写真:アフロ>
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
最新EVと環境への挑戦を体感! 第30回日本EVフェスティバル 11月23日
インフィニティ、フルサイズSUV『QX80』新型の購入者に新サービス…専任コーディネーターが対応
トヨタWRCラトバラ代表、母国戦の勝田貴元に望むのは“表彰台”獲得。今季は1戦欠場の判断も「彼が本当に速いのは分かっている」
ホンダ「2列×6人乗り」小型ミニバンが凄い! まさかの「前席に3人並ぶ」斬新シート採用! 全長4.3mで「最高にちょうどいい」サイズの“エディックス”とは!
メルセデスAMG試乗付き宿泊プラン、1日1室限定…インターコンチネンタルホテル大阪
勝利をもたらす「招き猫」こと「BLUE LINK VICTORY CATS」の4名とは?「ANEST IWATA Racing with Arnage」をサポートするRAの素顔を一部ご紹介
角田裕毅、危うくアメリカ入国拒否!? 入国審査で別室へ……「着ていたパジャマの色が問題だったのかな?」
めちゃ“豪華インテリア”の新型「ミドルサイズSUV」発表! 大人気モデルが「全面刷新」で進化! 多彩なテクノロジーを搭載した新型「ティグアン」登場!
MINI『クーパー・コンバーチブル』、本拠地英国で9年ぶりにラインオフ
若干ギャンブル要素はあるけどポルシェオーナーになるのは夢じゃない! 庶民が買えるポルシェを探してみたらけっこうあった
SUV系のスーパーハイト軽自動車は超激戦区! 後発ばっかり目につくけど「ダイハツ・タント・ファンクロス」も独自な魅力たっぷりだぞ!!
四度のGT500クラス王者ロニー・クインタレッリが2024年限りでのスーパーGTでの活動終了を発表
【クセ強だけど懐かしい】光岡、55周年記念車「M55ゼロ・エディション」発売。100台限定…ベースはあの車
「売れる車がない」なんて言わせない! 北米日産の大型SUV「アルマダ PRO-4X」が魅力的…価格も発表
新型「ティグアン」正式発売で注目集まる豪華装備とお値打ち度。世代遅れの兄弟「Q3」よりお買い得
メルセデスAMG「A45」に“最後の限定車”登場。2.0Lターボは421馬力も…価格は1000万円超え!!
ホンダの高級ブランドが新型SUV「ADX」を発表。クセ強め“アメリカン顔”の衝撃や背景とは?
北米レクサスが販売する3列SUV「TX」は何モノ!? “LBX顔”で実質650万円~…25年モデルに進化
【アルファード/ヴェルファイアはイヤ!】そんな人の選択肢になるかもしれない高級ミニバン「Vクラス」はどんなクルマなのか?
新たな仲間募集、JAFの給水素+給電カー、新型GR86の方向性…S耐最終戦で見えたトヨタと水素の現在地
【SUVだらけでお腹いっぱい】世間に流されず自分らしい車を探し出すための、愛車の「因数分解術」
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!