レクサス「LM」が前年比477%増と売れまくり。1500万円超の高額車をヒットさせるトヨタの“したたかさ”
掲載 carview! 文:ピーコックブルー 64
掲載 carview! 文:ピーコックブルー 64
2025年1月、トヨタはアルファードの特別仕様車である「スペーシャス ラウンジ」を発売しました。
これは、アルファードの「エグゼクティブ ラウンジ」をベースにトヨタ車体が架装を加えたもので、専用のリアシートを備えた4人乗り仕様という点が最大の特徴です。 価格は、PHEVが1480万円、HEVが1272万円となっており、LMに匹敵する水準です。
ただ、前出のレクサス販売店関係者は「スペーシャス ラウンジの登場による影響はほとんどない」としたうえで、次のように続けます。
「インターネット上では、LMをアルファード/ヴェルファイアと比較する声も多く見られますが、実際にはほとんど競合していないように思います。 あくまで私見ですが、アルファード/ヴェルファイアをお求めになるお客様は『アルファードもしくはヴェルファイア』を求めているのであって、高級ミニバンを求めているわけではないように思います。
一方、LMをお求めになるお客様は『多人数乗車が可能なレクサス』を求めていらっしゃることが多く、そもそもアルファード/ヴェルファイアは比較対象としていません。そのため、『スペーシャス ラウンジ』が登場しても、LMにはほとんど影響がないというのが実際のところです」
「キング・オブ・高級ミニバン」との競合が懸念されたLMですが、ここまでの状況を見る限り、両者はしっかりと住み分けできているようです。 したがって、こうした状況が続く限り、LMは好調を維持する可能性が高いと見られます。
(終わり)
(写真:トヨタ、レクサス)
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