いつでも寄りを戻したい! 元オーナーミニコン試乗
掲載 更新 carview! 文:小沢 コージ /写真:齋藤 正
掲載 更新 carview! 文:小沢 コージ /写真:齋藤 正
とはいえマジメな話、別に進化はしてなくていいと思っていた。とにかく旧型に対する満足度が高かったし、ヘタなモデルチェンジをするくらいならしない方がいいって感じ。特にベースとなる07年発表の2代目BMWミニが、基本はほとんど変わらないものの、ハンドリングが若干洗練され過ぎてた感もあったのでそこが心配だった。すると実物は見事にその間隙を突いて絶妙に良くなっていた。
ボディは予想通り、現行ミニ・ハッチバック同様、全長こそ50mm伸びて3700mmになったものの、2465mmのホイールベースは変わらず、全幅は5mm減って1685mmになった。ついでに上手にシャシーやエンジンパーツにアルミパーツが使われ、グレードにもよるが10~50kgも減って軽量化がなされていた。今どき流行りのエコ的なモデルチェンジだ。
一方、スタイリングはフロントがやや間延びしてサカナっぽい顔になった。ここんところは旧型の方が良かったと個人的には思う。
なにより大きいのが燃費の向上だ。これはボディ軽量化も大きいが、新型エンジンの存在がデカい。初代BMWミニは、開発費削減もあってクライスラー製の1.6リッター直4を搭載していたのだが、コイツが重い上に燃焼効率が悪かった。
そこで現行ミニはBMWがプジョーと共同開発した新型1.6リッター直4を搭載しているのだが、コイツが扱い易いだけでなく効率が非常によいのだ。新型VWゴルフで評判のTSIエンジンに匹敵する出来の良さで、まさにエンジン屋=BMWの面目躍如。
具体的には同じ1.6リッター直4でありながら、可変バルブタイミング機構の追加と燃料噴射の直噴化もあってクーパー用のノンターボが従来の116馬力から120馬力に、クーパーS用のツインスクロールターボエンジンが170馬力から175馬力にアップしている。
それでいて燃費は10・15モードだが最高18・6km/リッター! これはクーパーの6MT車だが、クーパーSの6AT車でさえ12・6km/リッターを達成。実に最高で4割増しという燃費の向上なのだ。
肝心の走りだが、確かに旧型よりも乗り心地が良くなった分、ステアリングフィールのダイレクトさは若干薄れたが、それでも普通のFFコンパクトと比べると段違いの味の濃さ。それどころか華やかなオープンという特性には、この軽さは合ってるような気がした。そしてオープン化による重量増はほとんど感じないし、剛性不足も感じない。
それから侮れないのがクーパーのオートマ仕様がCVTから6ATになってるところで、確実にギクシャクが減ったし、発進時のトルク感も増した。全体に細かく良くなってるのがそこはかとなく滲んでいるのだ。
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