日本にシビックは要るのか要らないのか…タイプ Rならいいかも!?
掲載 更新 carview! 文:小沢 コージ /写真:篠原 晃一、本田技研工業株式会社
掲載 更新 carview! 文:小沢 コージ /写真:篠原 晃一、本田技研工業株式会社
それより注目は今回の「シビック タイプ R」。97年の6代目シビックで初登場。以来、ときおり設定されていたカリカリチューンのホットバージョンですが、今回大きいのは旧型タイプ Rのような「750台限定」とか、それ以前の数百台、数千台限定ではなく、カタログモデルとしてずっと売る計画なこと。
そのためにメインの5ドアハッチバック、4ドアセダンに加えて、5ドアのタイプ Rを最初から同時開発しており、開発効率は上がっている。具体的にはボディ剛性を最初から高めることが出来たし、走りを考えてリアサスのトレッド幅を十分取り、最初からニュルブルクリンク最速を狙うことができた。その結果、既にラップタイムはFFハッチ世界最速の7分43秒80を記録。もっとも競争は激しいのですぐにライバルに破られちゃいそうですが。
ただそれ以上に重要なのは、今回初めてタイプ Rを北米にも本気投入することで、そのプランに小沢は諸手を挙げて賛成。というのもマニア向けの台数&地域限定ビジネスって、悪い言い方するとエンジニアの自己満足っぽいじゃないですか。
街のチューナーの如き技術で馬力を上げ、シャシー剛性を上げて数100台売っても仕方ないでしょうと。大会社でやるべきことじゃない。結局はエンジニアのマスターベーションですよ。
だったら小沢はタイプ Rに本気で儲かるスポーツカービジネスを目指して欲しいのです。世界最大のスポーツカー大国たるアメリカ本格進出はマスト。個人的にはぜひシビックに“FFのマツダロードスター”を目指して欲しい。長く売り続け、何十万台、何百万台と愛好家が増え、真の意味でスポーツカー文化を世界に根付かせて欲しい。それもホンダ流のFFホットハッチでね。
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