次期ポルシェ マカンは全車EVになる、の衝撃発表が文字通り事実であるこれだけの理由(追記あり)
掲載 更新 carview! 文:島下 泰久
掲載 更新 carview! 文:島下 泰久
もちろん筆者も、このニュースを見た時には我が目を疑った。そんなことが本当に起こるのか? と思ったし、今もまったく思っていないとは言わない。しかしながらのちに発表された詳細なプレスリリースを熟読し、改めて読み取ったのは、そのプレスリリースの表題“The next generation of the Porsche Macan will be electric”の通り「次期型マカンはEVになる」ということだった。
信じられない、信じたくないという感情論は脇に置いておこう。そしてプレスリリースをもとに考察してみよう、次期型マカンはEVだという論拠、EVにする理由、できる根拠を。
“Like the Taycan, this compact SUV features 800-volt technology and is based on the Porsche PPE architecture (Premium Platform Electric) developed in collaboration with Audi AG”
「タイカンと同様、このコンパクトSUV(=マカン)は800Vテクノロジーを採用し、またアウディと共同開発したポルシェPPEアーキテクチャーにより作られる。」
PPEとは英文の通りプレミアム・プラットフォーム・エレクトリックの略で、次期型アウディQ5とマカンが、これを使うということはすでに2018年初頭の年次記者会見ですでに明らかにされていた。この時には「つまりマカンはEVになるのか」という質問に対するポルシェ首脳陣の答は「そうは考えていない」というものだったが、のちにアウディの技術者に話を聞くと、PPEはその名の通りEV用で、内燃エンジン車のMLB Evo.に相当するものだということだった。つまりPPEを使ってMHEVやPHEVなどを作る理由はないのである。それならMLB Evo.を使えばいいからだ。
余談だが、タイカンとアウディe-tron GTの車体はPPEではなくJ2という別のプラットフォームを使う。これはパナメーラなどが使うMSB由来のものだという。
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