マイチェンロードスターRF試乗 184psへパワーアップしたフィーリングは?
掲載 更新 carview! 文:山田 弘樹/写真:篠原 晃一
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具体的な変更点は多岐にわたる。吸気系では7500rpmにまで引き上げられたレブリミットに対し、高回転で必要な吸気量を確保すべくスロットルバルブが通路面積を28%も拡大され、これに伴いインテークマニホールドの長さ(短縮)と曲がり角を適正化。エンジン側では吸気ポートをこれまでの独立型から途中まで2気筒が共用するコモンポートへと変更し、バルブスプリングのレートも高められた。
エンジン内部ではピストン形状を改めると同時にブロック壁面と当たるスカート部分をショート化し27g軽量化。これを支えるコンロッドはピストンピン側軸受けを2段R化し、コンロッドボルトは縮小・短縮。これによって41gも重量を削減した。対してクランクシャフトはカウンターウェイトの最適化を行い、むしろ重量は若干増えているというから、今回の目的が単なる性能の追求に留まらず徹底した慣性重量の低減やフリクション低減にあることが想像できる。
ちなみにピストンはそのトップ部分の形状を低め、さらにエッジ部をカットした。こうすると圧縮は下がってしまいそうだが、それは釈迦に説法だろう。むしろ燃焼室に入った混合気(ガソリンと空気が混ざった気体)はその推進力がピストンヘッドで減衰されずに力強く渦を巻き、まんべんなく燃焼室に行き渡ることができるらしい。またこれに合わせてインジェクターは燃料の微粒化と、噴射制御の多段化を行った。
対して排気側はポート径を適正化。バルブ径の拡大に合わせて当然ポート径も広げられているが、その直後は排気流の剥離を抑制するために流路の曲がり角が穏やかになっており、エキマニ付近の出口径が拡大された。さらにエキゾーストマニホールドは出口部分のパイプ径と集合部分のパイプ径が拡大された。さらに排気側カムシャフトも、そのプロフィール(リフト量と開弁角)が大きくなっている。
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