CX-3の魅力を北海道ドライブで再発見。味付けのキモとは?
掲載 更新 carview! 文:小沢 コージ /写真:篠原 晃一
掲載 更新 carview! 文:小沢 コージ /写真:篠原 晃一
余談だが、高校時代にサッカーのU-19日本代表に選ばれた経験を持つアスリートの虫谷泰典エンジニアの話が面白かった。この方は、最近のマツダ車の走り味を決定付けるシェフとでも言うべき人で、曰く、今のマツダ車における味付けのキモは「ロール」、つまりコーナリング中のボディの傾きにあるという。
「とにかくガチガチに固めてしまうのが一番ダメ」で、今はある程度のロールを許容した結果、安定したコーナリングを実現できているという。というか傾けた方が、左右両タイヤのグリップを限界までキッチリ使えるそうで、クルマも逆に安定するんだとか。
とにかく人間の感覚に忠実に動かすことが一番大切で、ロールを許容することで、乗り心地を高められる上に操縦性も増す。それが今のマツダの走り。そういう意味では、CX-3の走りの質はさらに高められる余地がありそうだった。
とはいえ車高が高めのクロスオーバーだけに、その見極めも難しいのかもしれない。しかし、ボーッと走るとリッター30kmも見えてくる“超燃費”に、サイズを感じさせない上質さを持つ“ソリッド”なCX-3。今までにない日本の新たな小さな高級車を感じた北海道でありました。
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