GT-Rも真っ青のスペック&高コスパ。アイオニック5 Nが日本にもたらすインパクトと皮肉な結果
掲載 carview! 文:編集部/写真:ヒョンデ・モビリティ・ジャパン 122
掲載 carview! 文:編集部/写真:ヒョンデ・モビリティ・ジャパン 122
エクステリアはアイオニック5をベースに、アクティブエアフラップを備えたフロントバンパーやサイドシル、専用デザインのリヤバンパーやディフューザー、リアスポイラーや21インチ鍛造ホイールなどを装備。インテリアでは、本革巻ステアリングホイールやセミバケットシートなどを装着するなど、ハイパフォーマンスモデルの王道的チューニングが施される。
ヒョンデ自身、アイオニック5 NをハイパフォーマンスEVと形容するだけあって、スペックもなかなかのキレっぷりだ。
前後にモーターを搭載したAWDで、出力はフロント175kW、リア303kWで合計448kW(609馬力)を発揮。「N グリン ブースト」を使用すると、最高出力が478kW(650馬力)まで高められるBEVならではのギミックも備えている。ちなみに「Grin(グリン)」とは「ニヤリ」といった意味。思わず口角が上がってしまう加速感といったところか。
そのほかにも、BEVにもかかわらずシフトチェンジを擬似的に感じられる「N e-シフト」やエグゾーストノートをスピーカーから流しドライバーを刺激する「N アクティブ サウンド+」、アクセルオフで瞬時に0.4Gもの減速力を発揮させ、フロントに荷重移動させることでタックインを誘発させる「N ペダル」や、トルク配分をドライバー自ら調整する「N トルク ディストリビューション」なども搭載する。
極めつけは「N ドリフト オプティマイザー」だ。
前後輪駆動比率と車両制御を最適化するいわゆる“ドリフトモード”で、最新モデルでありながら愚直に走りの楽しさを追求し、クラシカルなクルマ好き・走り好きへのアピールに余念がない。
ヒョンデ・モビリティ・ジャパンの趙(チョ)社長も「ハイパワーだけでない、本当の意味でのハイパフォーマンスEVとはなんなのか、アイオニック5 Nはその答えの1つ」と強調し、事前に行われた一般ユーザー向け体感イベント「Nトラックデイ」では参加者から「こんな電気自動車初めて!」と高い評価を得ているという。
ちなみに、84kWhのリチウムイオン電池を搭載し、一充電あたりの走行距離は561km(WLTCモード)と実用的な一面も持ち合わせている。
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