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GT-Rも真っ青のスペック&高コスパ。アイオニック5 Nが日本にもたらすインパクトと皮肉な結果

GT-Rも真っ青のスペック&高コスパ。アイオニック5 Nが日本にもたらすインパクトと皮肉な結果

ヒョンデ「アイオニック5 N」

GT-Rも真っ青のスペック&高コスパ

せっかくなので、国産スポーツカーの雄で次期型はBEVになるという噂の日産「GT-R NISMO」と、BEVのハイパフォーマンスモデル「アリア NISMO(B9 e-4ORCE)」でスペックを比べてみると、アイオニック5 Nのキレっぷりとコストパフォーマンスの高さがよくわかる。

<アイオニック5 N>
最高出力/最大トルク:650馬力/770Nm(N Grin Boost使用時)
車重:2210kg
価格:858万円(税込)

<GT-R NISMO>
最高出力/最大トルク:600馬力/652Nm
車重:1720kg
価格:3008万5000円(税込)

<アリア NISMO B9 e-4ORCE>
最高出力/最大トルク:436馬力/600Nm
車重:2220kg(プロパイロット2.0仕様)
価格:944万1300円(税込)

もちろん、バッテリーの劣化や海外で報告されている発火問題、充電設備の脆弱性やサービス工場不足など、長期保有する上でのリスクも確かに存在するが、スペックだけで言えばもはやGT-R NISMOにも全く引けを取らないレベルなのである。

考えてみれば、休日の新大久保は若者でごった返し、紅白歌合戦で韓国のアイドルグループがキレッキレのダンスと歌を披露する現代の日本において、若者から見ればクルマだけが嫌韓されるのもおかしな話であろう。

ブランドリーダーとして、アイオニック5 Nの日本導入は、静かだが実は大きなインパクトなのかもしれない。今すぐ何かが劇的に変わらなくても、Nの日本上陸で5年後10年後の日本の景色は変わってくる可能性がある。多くの人の手に収まるスマートフォンのチップだって、今やほとんどが韓国メーカー製なのだから。

筆者的には、そんな強力なライバルに触発され、国内メーカーからも世界を驚かすモデルが登場することを願うばかりだ。そうして技術が進歩し業界が発展していくのが、健全な世の中であろう。

「このクルマに乗った方全員が笑顔でクルマを降りてきてくれた(趙社長)」

古い価値観に縛られているクルマ好きこそ、乗ればアイオニック5 Nの走りの魅力が一番よくわかってしまうというのはなんとも皮肉な話ではないだろうか。

(終わり)

>>アイオニック5 Nの詳細を写真でチェックする

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