世界が注目する革命的エンジン「スカイアクティブX」の凄みはどこにある?
掲載 更新 carview! 文:岡崎 五朗/写真:マツダ
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スカイアクティブXのパワースペックは190ps/230Nm(目標値)。スカイアクティブG 2.0は148ps/192Nm、スカイアクティブD 1.5は105ps/270Nmだ。スカイアクティブD 1.5がトルクはあるのにパワーが小さいのは高回転域が苦手だから。その点、スカイアクティブXは上まで気持ちよく回る。6000rpmに近付いてもトルクの落ち込みは小さく、滑らかさを保ったままフォォォォンという小気味よいサウンドまで聴かせてくれるのがいい。そんなわけで、回転フィールも、音も、応答性も、実用域のトルクも、高回転域の伸びも、スカイアクティブG 2.0より優秀なのだから、これはもうかなり魅力的なエンジンである。試乗前、まだまだ試作段階で細かいチューニングはできていませんと聞いていたが、僕としてはCX-3やCX-5が積むスカイアクティブG 2.0よりも乗っていて確実に気分が上がった。
そんな魅力はMTでも遺憾なく発揮される。まず気付いたのが6速MTのシフトフィールのよさだ。現行タイプよりスムースかつ確実に、気持ちよくシフトが入る。聞けば、シフトリンケージ周りを新設計したとのこと。発売された暁にはこの上等なフィーリングを味わってみることをぜひオススメする。
実用域のトルクがしっかり出ているため、頻繁なシフトチェンジを要求されないのもいい。たとえば1-3-4-6のような飛ばしシフトも十分に受け付けてくれるし、6速50km/hでもグズらずに走行可能な柔軟性をもっている。そして何より上まで気持ちよく回るから、6速MTを駆使して元気よく走るのが楽しい。ディーゼルだったらMTでここまで楽しいドライブは味わえない。試乗車は高負荷時にカリカリというノッキング音が発生していたが、発売までには改善されるだろう。
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