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世界が注目する革命的エンジン「スカイアクティブX」の凄みはどこにある?

全域でトルクに厚みがあり、しかも上まで軽快に回る

最初の試乗車は6速AT。セレクターをDレンジに入れアクセルを軽く踏み込むと、厚みのあるトルクがすぐさま立ち上がり、軽快な加速が始まる。2.0Lという排気量は同社のスカイアクティブG 2.0と同じだが、スーパーチャージャーによって軽く過給していることもあり、トルクの厚みはスカイアクティブXのほうが確実に上だ。

マツダはこのスーパーチャージャーをあえて「高応答エアー供給機」と呼んでいる。それはパワー狙いのための過給ではなく、安定した圧縮着火を実現するためのデバイスとして使っているからだ。48V電源システムを使った電動スーパーチャージャーも検討したというが、まだコストが高いため今回は見送った。いくら燃費がよくても普及しなければ意味がないというのは、マツダが一貫して掲げている理念である。

ではスカイアクティブXのコストはどうなのか? スーパーチャージャーや筒内圧センサーなどコストアップ要因はあるものの、「まあざっくり言って、GとDの中間ぐらいですかね」とのこと。だとすると・・・たとえばCX-3の場合、ディーゼルとガソリンの価格差はおよそ30万円。必ずしも価格とコストはピタリとは比例しないものだが、逆算すればスカイアクティブG 2.0より15万円高く、スカイアクティブD 1.5より15万円安い価格で発売される可能性もある。実際に乗ってみた印象としては20万円程度の価格差なら喜んで支払うが、仮に15万円差だったらお買い得感はそうとう高い。話を元に戻そう。本来の目的ではないとはいえ、わずかな過給によってトルクが厚くなっているのは明らかで、発進時の力感はもちろん、巡航状態からスッと軽くアクセルを踏み込んでいったときのレスポンスや車速の伸びもスカイアクティブG 2.0を明らかに凌ぐ。スカイアクティブG 2.0に対し、全域で10%、部分的には30%のトルクアップというアナウンスは掛け値なしに納得できる。

フィーリングとしては、ガソリンのライトプレッシャーターボに近いイメージだ。ハイパワーターボのようなドッカーンという炸裂感はないものの、全域でトルクに厚みがあり、しかも上まで軽快に回る。そういう意味で、「ひょっとするとガソリンでもなくディーゼルでもないまったく新種のフィーリングかもしれない」という期待は裏切られたが、それは決して悪い意味ではなく、褒め言葉として受け取ってもらいたい。というのも、運転していて本当に気持ちいいなぁと感じたからだ。

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