【覚えてますか?】ハイパワーで高速道路をぶっ飛ばす! 3代目Z31フェアレディZはアメリカ市場向けの豪快クルーザーだった
掲載 carview! 文:横田 宏近 14
掲載 carview! 文:横田 宏近 14
超高速クルーザーとしての価値を明確にした300ZXは、次のリファイン課題として、ピュアなハンドリング性能を追い求めていく。
1985年10月に、2.0L車に新世代の直列6気筒エンジンを搭載した「200ZR」を追加。1年後には3.0L版にも、V6エンジン搭載の「300ZR」をラインアップする。
両車ともに高速クルーザーとしての資質を高めながら、さらにハンドリング性能を磨き上げたリアルスポーツだった。足回りは不快でない範囲で大幅に引き締められ、がっちりとした印象に生まれ変わっていた。
スポーツカーとは絶えず進化する存在である。Z31型フェアレディZも例外ではなかった。Z-CARならではのアイデンティティを大切にしながら、ポテンシャルを積極的に高める姿勢がマニアの心をがっちりと掴んだ。現行モデルも継承する「進化するハイパワースポーツ」という思想は、このZ31型から明確になった。
正直に告白すると、Z31型のちょっと眠そうな印象のヘッドランプは苦手だ。味わい深いことは認めるが、スタイリッシュとは感じない。苦手なのは、重い操作フィールのMTもそうだ。Z31型は確かに速かったが、同時に独特の重さを感じるスポーツカーだった。
最新のフェアレディZは超パワフルで、すべてが洗練されている。室内に侵入するロードノイズは、もう少し改善の余地があるが、Z-CARとしての進歩を実感する。フェアレディZには、世界中に熱烈なファンが存在する。その人たちのためにも歴史を途絶えさせないようにしてほしい。
(終わり)
(写真:日産、トヨタ)
>>今見てもカッコいい! Z31型フェアレディZのフォトはここからチェック!
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