マツダ アクセラディーゼルで挑んだ富士スーパーテック24時間の結末は!?
掲載 更新 carview! 文:山田 弘樹/写真:MZ Racing
掲載 更新 carview! 文:山田 弘樹/写真:MZ Racing
見事な走りを披露したのは6号車の新菱オート☆DIXCEL エボX(富桝朋広/菊地 靖/大橋正澄/成澤正人/藤井芳樹/古山節夫)だ。予選こそスバルの後塵を拝したものの、レースではトップに立ってからペースを崩さず、なおかつ後続との距離を測りながらクレバーにレースを進めた。結論から言ってしまうと6号車はそのまま658周を走りきってクラス優勝するのだが、その走りは完璧だった。
日が昇るとアクセラは、スリップストリームに入れば水温が100度を超え、熱でブースト圧が上がりにくくなり、なかなか思うようなタイムを出せない状況が続いた。また途中ハブトラブルが起きてこれを交換する苦しい状況もあった。予定が狂う。パーツ交換でひとつのボタンを掛け違う。ピットではメカニックの怒号が響く。
それでもマシンは無事にコースへと送り出され、エースである谷川選手が終盤の体調悪化をおして合計6スティント(!)を走りきり、最後は無事にチェッカー。合計642周、3位に4周の差を付けて、クラス2位を獲得したのであった!
こうしてボクにとって初めての24時間耐久レースは幕を閉じた。毎回ピットインごとに必ずフロントタイヤを(必要あればリアもだ)交換してくれて、スタッフの寝食を整えてくれたTeam NOPROには感謝してもしきれない。そして夜通しマシンの状況を管理し続けてくれたメカニックの有志たちなしに、この24時間は語れない。また37号車も序盤にクラッチトラブルを抱えながらST5クラス2位に入り、2台ともにノーペナルティでレースを終えたことは、NOPROというチームの団結力を表している。
そうした苦労が結果として報われたことは、本当に幸せだ。もちろん監督は優勝の二文字を狙っていたと思う。けれどこのリザルトは、未来へとつながるものだとボクは思う。願わくはマツダがこの結果を見て、何かを感じてくれれば嬉しい。そして全国のマツダファンがこの結果を誇りに思ってくれたなら、さらに喜ばしい限りである。
協力:ノガミプロジェクト
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