マツダ アクセラディーゼルで挑んだ富士スーパーテック24時間の結末は!?
掲載 更新 carview! 文:山田 弘樹/写真:MZ Racing
掲載 更新 carview! 文:山田 弘樹/写真:MZ Racing
土曜日の午後3時。満員御礼のグリッドウォーク(スーパーGTのドライバーになったような気分だった)を終えたあと、アクセラは48台中28番目のグリッドから走り出した。ペースカーがアウトすると、オーバーオールでポールポジションを勝ち取った♯3 ENDLESS GT-Rがグリーンシグナルに向かって加速して24時間の闘いは火ぶたが切られた。
エースである谷川選手が無事に第一スティントを走り終えると、自分に出番が回ってきた。コンスタントラップを2分3秒以内にまとめ、ブレーキとタイヤ、そしてマシンを労りながら走りきるオーダー。公式練習走行ではユーズドタイヤで59秒台が出ていただけに焦りはなかったが、初めてのピレリ・ニュータイヤの様子や、まだ冷め切らない路面温度、他車との交錯など、公式練習走行とはまた違う決勝レースの雰囲気には独特なものがあった。特にラップタイムはほぼ同じでも、速さを発揮する局面が違うST4クラスとのやりとりは面倒だった。
車重が軽いトヨタ86はブレーキングとターンインでアクセラの前に出ようとするが、こちらも中・高速コーナーでは決して遅くない。またディーゼル・ターボの加速は圧倒的に立ち上がりが速く(場合によってはST3クラスのフェアレディZよりも立ち上がり加速が速いのだ!)、1.5kmにもなる富士のストレートでは1コーナーまでにこれを追い抜いてしまう。
クラスが違う争う必要もない相手だけに、無理せず行かせてくれればお互いウイン・ウインの関係になれるのに。そんな歯がゆさを味わいながらも、初めてのスティントを無事に乗り切ることができた。
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