タイ製 新型ミラージュバンコク先行試乗レポ
掲載 更新 carview! 文:斎藤 聡/写真:三菱自動車、斎藤 聡
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「新興国におけるエントリーカー、先進国の環境対応車というニーズを両立させたグローバルコンパクトカー」…そんなコンセプトで開発された新型ミラージュ。
「なるほど、上手いコンセプトを考えたもんだ」と一旦は感心したものの、これを実現するためのハードルは相当高い。だって、エントリーカーなら安くなきゃ売れない。もちろん日本製、三菱製としての期待値がユーザー側にはあるから、それをクリアするクオリティはなきゃいけないわけだが、そこにコストをかけ過ぎるとクルマは安く作れない。
一方、環境対応車がチープでいいなんて、だれも望んでいないので、一定レベル以上のクオリティが求められる。チープ感が漂っていたら誰も買ってくれない。トータルとしてコストを抑え、一方で高いクオリティや優れた環境性能を発揮する。その両者のせめぎ合いにどこまで踏み込めるかが実はミラージュの評価のポイントだ。
新型ミラージュはタイ製。パタヤビーチにほど近いチョンブリ県ラムチャバン工業団地にミラージュを生産する三菱第3工場がある。三菱はこのラムチャバン工業団地にランサーやトライトンを生産する2つの工場を持っており、今回その隣接地にミラージュ用第3工場を建設したのだ。
タイ政府が積極的に自動車産業の振興を後押ししている上、ラムチャバン工業団地には大きな港があり世界に向けた輸出拠点としての立地の良さもあって、東南アジアの強化を図っている三菱の重要拠点でもある。
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