新型ハリアー試乗。ガソリン、ハイブリッド、駆動方式…おすすめの“組み合わせ”を探る
掲載 更新 carview! 文:五味 康隆 /写真:小林 俊樹 178
掲載 更新 carview! 文:五味 康隆 /写真:小林 俊樹 178
都市部でSUVを使う。スーツ姿でSUVに乗る。泥臭さが漂うSUVを都市部に持ち込み、オシャレに普段乗りもこなす“シティ派SUV”というジャンルとマーケットを生み出したモデル、トヨタ「ハリアー」が4代目へとフルモデルチェンジした。
シティ派SUVは今やセダンやワゴンはもちろん、ミニバン以上に市民権を獲得し、その勢いはとどまることなく各メーカーから続々とニューモデルが発表されている。パイオニアモデルであるハリアーがどのような進化を遂げたのか興味深いところ。
結論から言えば、シャーシが一新されボディ剛性が大幅に高まり運動性能やハンドリングが向上。その分だけ少し乗り心地のコツコツ感はあるが、内外装のオシャレ感の洗練とともにハリアー好きの心を満たす正常進化をしていた。
やや先代3代目ハリアーの面影を引きずりすぎという印象もあるが、3代目のデザイン性が今でも現役トップランナーでいけるほど高いとも言える。ただ、リアまわりがアグレッシブに変わった分、フロントはもっと変えてよかったかもしれない。
しかし歴代ハリアーは当然として、他のSUVに乗られている人でも“このスタイルが気になる”と興味がわいてきたなら、注目をしても損はない完成度の高いモデルだ。すでに人気と受注も集めているので、いざ欲しいとなったときの納期が心配になるが、いずれにせよ列に並ばなければ手には入らない。
今回のハリアーはスタイルで人を惹き付け、乗り味で満足させる。この抜け目ない戦略からなのか、ハイブリッドモデルにもガソリンモデルにもFFと4WDが用意されている。そしてトヨタの次世代プラットフォーム「TNGA」によりボディ剛性が高められたことで、それぞれ乗り味がはっきり異なっている。
そして、乗り味の違いが個別の好みを満たすかのように仕上げられているようなのだ。新型ハリアーに興味を持ったら、自分がどのような使用環境でハリアーを使うのか、さらにはどのような乗り味を好みとするのかを明確にしておく必要がある。
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