新型BMW 5シリーズ ディーゼルに試乗。各所にEクラスを上回る一面も
掲載 更新 carview! 文:佐野 弘宗/写真:篠原 晃一
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ただ、新型523dに乗ってもっとも印象的だったのは、軽さや燃費といった数値ではなく、とにかく静かでスムーズなことである。加速時などに室内に届く音質はさすがにディーゼル感満点だが、あらゆるシーンでライバルのE220dより圧倒的に静かである。高速100km/hのトップギアでは1500rpmに満たず、そうなるとエンジン音はほとんど聞こえない。
その秘密はBMWの新世代ディーゼル自体が静かなことに加えて、静粛対策が入念なことである。ボンネット裏に吸音マットが貼られていたり、開口部がていねいにシーリングされているのは当然として、新型5シリーズではさらにエンジン前後を囲うようにフェルトのカバーが立ててある。ここまで来ると、ほとんど執念だ。
523dのサスペンション本体に電子制御の類は仕込まれていないが、実際の身のこなしは、まるで路面から浮いたようにフラットで動かない。さすがに路面不整ではランフラットタイヤ特有の衝撃がわずかに伝わるものの、上屋だけは微動だにしない……という感じ。このあたりも良くも悪くも明確にロールするEクラスとは対照的である。それぞれに好みはあろうが、一般的には“5シリーズのほうが乗り心地がよくて高級”と受け止められるケースが多いだろう。
伝統的手法にこだわる「M」を例外とすれば、新型5シリーズを含む最新BMWは“俊敏な一体感のある走り”という伝統の社是を、ロールしないシャシーと電子制御システムで実現しようとしている。事実、新型5シリーズは大半のモデルに、後輪操舵を組み合わせた電子制御可変ステアリング(=インテグレイテッド・アクティブステアリング)を標準装備する。例外は、装備を省略して圧倒的に安い値札を下げる戦略的エントリーモデルの523iと、ある意味で特殊なプラグインの530eの2機種だけだ。
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