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カングーに加わった1.2Lターボ+DCTに試乗。新しい走りと不変の魅力

再認識できたカングー最大の魅力

というわけで、新しいパワートレーンの印象はかなり良好だったが、それと同じくらい、あるいはそれ以上に印象的だったのは、走り出した途端にやっぱりフレンチだ、やっぱりルノーだと感激させてくれる、その乗り心地とハンドリングだった。

いかにフレンチテイスト、ルノーテイストとはいえ、記憶にある初代サンクのような雲に乗ったようなソフトさはなく、適度に抑えの効いた乗り心地ではあるものの、路面の凹凸をあまり意識させず、ゆったりした動きを保って走っていくライドは、カングーの最大の魅力に違いないと再確認した。

ボディが大きくなった分、ホイールベース2700mm、トレッド前1520/後1535mmと車輪の間隔が広くなったことも効果を発揮して、先代よりさらにフラットさを増しているのも好ましい。ボディ拡大の効果は室内やラゲッジルームの広さだけでなく、乗り味の分野にも及んでいる、というわけだ。

しかもそれでいて、ハンドリングもルノーテイストで、大柄で背の高いクルマなのでいわゆるスポーティな感覚というのとは違うけれど、ステアリングはあくまで正確で、コーナーではアンダーステアも軽い。だからワインディングを走れば、ドライバーの狙ったとおりのラインをトレースしてくれる。

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