新型XC40/V40が見えてきた。2017年から加速するボルボの野心
掲載 更新 carview! 文:島下 泰久/写真:ボルボ・カー・コーポレーション、島下 泰久
掲載 更新 carview! 文:島下 泰久/写真:ボルボ・カー・コーポレーション、島下 泰久
先月、ボルボは本拠地スウェーデンはイエテボリに世界のジャーナリストを招き、次期型40シリーズの方向性を示す、2台のコンパクトカーをお披露目した。とりあえずは無機質に“40.1”そして“40.2”と呼ばれていたこの2台、ボルボのファンはもちろん、そうじゃない人にとっても、かなり衝撃的ではないだろうか。
デザイン担当上級副社長として、かつてVWなどに在籍していたトーマス・インゲンラート氏が就任して以来、ボルボのデザインはまさに大変革の中に居る。氏がゼロから手掛けた第一弾モデルとなる新型XC90を見れば、トールハンマーをモチーフにしたヘッドライトなどのディテールにしても、シンプルながら艶めいたフォルムの美しさにしても、明らかに今までとは違ったボルボに仕上がっている。海外モーターショーなどでお披露目済みの新型S90、V90のスタイリングも、やはり同じ文脈にある。
ところが、この2台はそれらとはまた完全に異なるテイストを醸し出している。特に“40.1”は、逆スラントしたフロントマスク、キャビンの辺りで一旦途絶えるショルダーライン、塗り分けの通り上下に分割されたCピラー等々により、これまでのボルボのイメージを大きく覆す仕上がりと言える。スプーンカットと呼ばれるえぐり、Cピラーに隠されたリアドアノブなども、やはり目をひくポイントだ。
目下、ユーザーの買い物リストのトップに位置しているのが、コンパクトSUVである。新型40シリーズは、これをベースにする「XC40」からの発表となるだろう。
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