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新型オーリス、リアサスで走りの違いが鮮明に

南仏案を日本で仕上げたスタイリング

トヨタ・オーリスが2代目にモデルチェンジした。といっても、オーリスってどんなクルマだっけ、という読者もいるだろう。そう、国内での存在感はあまり強くないが、オーリスはトヨタの日欧戦略車で、ヨーロッパでは最も中心的なポジションに属するCセグメントハッチバック、つまりあのフォルクスワーゲン・ゴルフのライバルとなるクルマだ。

今から6年前に登場した初代オーリスのボディは、ゴルフVの角を丸くして背を高くしたような、決してスタイリッシュとはいえないものだったが、新型はまずそこを刷新した。プラットフォームの基本は初代を受け継ぎながら、ということはホイールベースは初代と同じ2600mmをキープしながら、オーバーハングを前後に15mmずつ伸ばし、逆に全高は55mm下げて、初代よりスマートな6ライトのプロポーションを実現。そしてそこに、自ら「キーンルック」と呼ぶ、最近のトヨタに共通するV字モチーフの顔を与えた。

結果、同じ車名のクルマのスタイルをそんなにコロコロ変えていいのか、という議論はあるだろうが、2代目は初代とはまったく違う雰囲気の外観に仕上がっている。ちなみにこの新型のエクステリア、南仏ニース近郊のヨーロッパデザインセンター案が社内コンペで採用され、それをトヨタ本社のデザインセンターで製品に仕上げたものだという。

基本案が南仏デザインだったことからも、新型オーリスが依然としてヨーロッパを強く意識したモデルであることが分かる。それに対して、フロントスポイラー下端の特徴的なメッキ処理あたりは、日本のデザインセンターのアイデアではないかと想像する。果たしてこのへんがヨーロッパでどう評価されるか、ちょっと興味深いところではある。

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