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新型オーリス、リアサスで走りの違いが鮮明に

150系と180系、リアサスまで違う2本立て

新型オーリスの特徴は、「スポーツハッチバックの新基準」確立とか、「エモーショナルな内外装デザイン」とか、「クラストップレベルの環境・安全性能」の確保とか、メーカーとしての謳い文句は色々あるけれど、僕にいわせれば、ひとつのクルマに2種類のシャシーが用意されていることが、実は最大の特徴ではないかと思う。

今回発売された日本仕様には、いずれも4気筒ながら1.5リッターエンジンを積む150シリーズと、1.8リッターエンジンを積む180シリーズの、大きく分けて2種類がある。で、そのベーシック系たる150シリーズは、リアサスペンションが世界中の小型前輪駆動車の多くが使うトーションビーム式の半独立懸架であるのに対して、上級もしくはスポーツ系といえる180シリーズのリアには、プレミアム系のヨーロッパ製ハッチバックなどが採用するのと同様の、ダブルウィッシュボーン式独立サスペンションが奢られている。

前輪駆動と4WDがある場合は別として、基本同一のクルマで形式の異なる2種類のリアサスペンションがあるというのは世界的に見るとかなり異例なことで、いかにも日本的な考え方に思える。例えばヨーロッパのプレミアム系だったら、全車の後ろ脚をその上質な方、つまりダブルウィッシュボーン独立懸架に統一してしまうはずだからだ。

150シリーズには前輪駆動の他に、寒冷地向けのいわゆる生活四駆である4WDモデルが用意されているのに対して、180シリーズは前輪駆動モデルのみというバリエーション設定にも、2種類の後ろ脚の性格が現れているといえる。ちなみにヨーロッパ仕様にも、パワーユニットの種類に応じて2種類のリアサスペンションが用意されるという。

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