本当のクルマの味とは? 日産キャラバンに思う
掲載 更新 carview! 文:小沢 コージ /写真:菊池 貴之
掲載 更新 carview! 文:小沢 コージ /写真:菊池 貴之
若干オヤジの説教臭くなってしまうが、新型キャラバンに乗ると感じるのは、ある種、クルマに乗る“意味”というか“責任”みたいなものだ。どんなに軽いクルマでも車重は1トン前後はするわけで、それで人と接触したらとんでもないことになる。
同様に路面はそもそもデコボコで、普通にタイヤ付けて走っただけでは乗り心地はハネるし、エンジンという存在にしろ、そもそも鉄の中で燃料が爆発しているうるさいものである。
そう、実はキャラバンに乗って一番楽しいのはクルマの味がちゃんとすることだ。最近のクルマは高級セダンはもちろん軽や本来無骨なSUVでさえ、基本的なクルマの味を排除する方向できた。それは「うるささ」であり、「ガタガタする乗り心地」であり、「重すぎるステアリング」などである。
だが、それらを取り去った結果、運転はラクにはなったが、どことなく退屈なモノになってきた。人と携帯電話どころかメールでやり取りするがあまり、相手に人間くささを感じなくなったような状態である。
が、キャラバンには久々にそれがある。それはもちろん荷物を1トン以上積むためだったり、沢山の荷物を真四角の荷室に、キチンと積みやすくしたための結果だ。だが、それが妙に嬉しい。
言わばそれはここ数年、我々が感じているルノー・カングーの妙な楽しさにも似ている。そう、“人”最優先じゃない、“モノ”最優先のクルマのみが持つ喜びだ。一見、人権無視なようで全く逆。あくまでもモノ優先で、その次に人も大切にしてきたら、結果としてどれよりも人臭い、楽しいクルマになってしまったというパラドックス。
それは効率を優先し、原発を進化させたら酷い結果を迎えてしまった日本の社会にも似ている。
結局、人間は人や動物と共存して生きなければいけないし、クルマもまた荷物運びを切り離して考えられない。それが実はモノを作る上での、真実なのかもしれない。新型キャラバンに乗ってたら、不思議とそんなことを考えてしまったのだ。
ログインしてコメントを書く
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
約150万円! トヨタ新型「プロボックス」登場! まさに「商用バンの皇帝」22年目のハイテク進化に反響あり!「トヨタの最高傑作!」の声あつまる
[15秒でわかる]トヨタ新型『カムリ』…高品質のハイブリッドセダン
新型スイフトにRSなし!? スイフトは走りが最高なのよ!! 先代スイフトRSの中古がめっちゃアリ!
【F1チーム代表の現場事情:マクラーレン】重要イベントで勝利。コース内外でレッドブルにプレッシャーをかけるブラウン
2024年は実現しないけど……ベッテル、来年以降ならポルシェでル・マン参戦の可能性あり? ネックはF1マシンとの”重量差”
ウソだろ! そんな開き方!? 個性にもほどがあるドアをもつクルマ5台
TEAM IMPUL、プルシェール離脱によりスーパーフォーミュラ第2戦はベン・バーニコートを起用。第3戦以降のドライバーは未定
ジープ ラングラーがブラッシュアップ 新グレードも登場|Jeep
トヨタ「次期型エスティマ」どうなる!? “天才的”なタマゴデザインも継承? 新型「まんまるミニバン」に期待大!
中上貴晶、2戦連続ポイント獲得「改善は必要だが、モチベーションを高めることができた」/第5戦フランスGP 決勝
【MotoGP】連続表彰台のマルケス「チャンピオン争いにはまだ”何か”が足りない」ドゥカティでの課題は初日からの一貫性?
ギュンター・シュタイナー元代表、逆にハースから訴えられる! 自伝で同社の商標権を侵害か?
【稀少モデル】BMWが「M4 CS」発表! 超高速クーペは2000万円強、日本には何台入る?
若者も注目するアメ車の“異世界”。「ジープ ラングラー」大幅値下げ戦略と日本で人気上昇の背景
どちらがお好み? コンパクトミニバン対決!「新型フリードvsシエンタ」注目ポイントはココだ
オラオラ系エアーに車中泊クロスター。ホンダアクセスの新型フリード用パーツがなかなかイケてる
【えっ、もう受注開始?】新型「フリード」今日から予約可! 6月の発売待ちは悪手。販売店ナマ情報
レクサスLM“3列6人乗り”ついに発売! 4人乗りと何が変わった? 1500万円でライバルは高級SUV
新型「フリード」は2連ラインLEDの未来顔! 「エアー」登場でまさかのステップワゴン方式に
【まさに次期マツダ6?】マツダが中国で発表した流麗な新型セダンの日本導入が“絶対にない”理由
新型「フリード」5月登場! 「シエンタ」も改良で大激戦。デザイン派かコスパ派かでお勧めが違う