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三菱「デリカD:5」 デビューから14年たった今も唯一無二な個性派ミニバン

ビッグマイナーチェンジでインパクトあるフェイスに

三菱「デリカD:5」は発売から14年が経過した今なお人気の、オフロード走行も得意とするオールラウンダー型のミニバンです。

デリカD:5は、まずは2005年の東京モーターショーに「Concept-D:5」として登場し、デザインをいろいろ変更したうえで、2007年1月に市販バージョンが発売されました。ちなみにD:5というのは「5代目のデリカ(DELICA)」を意味しており、デリカD:5の前身にあたる「デリカスペースギア」も、オフロード走行を得意とするオールラウンダーでした。

2007年1月のデビュー当初は4WD+2.4Lガソリンエンジンのみでしたが、同年5月には2WD(FF車)も追加し、その後も度重なるマイナーチェンジで仕様を変更するとともに、エンジンを2.0Lガソリンにダウンサイジング。そして2012年12月にはオフロードを愛する歴代デリカ愛好家の要望に応える形で、4WDモデルにミニバン初の2.2Lクリーンディーゼルエンジンを搭載。こちらも大いに人気を博しました。

そして2018年11月(発売は2019年2月)には、いろいろと話題を呼んだビッグマイナーチェンジが行われました。

このビッグマイナーチェンジでは2.2Lディーゼルエンジンのトルクが増強され、新開発の8速ATを採用。さらに三菱の予防安全技術パッケージ「e-Assist」が新たに設定されたわけですが、それ以上に物議を醸したのがフロントマスクの変更でした。

当時の三菱の最新コンセプトであった「ダイナミックシールド」という超大型のフロントグリル+マルチLEDヘッドライト+ツリ目のポジションランプが採用されたのですが、その超大型グリルが「まるで電気シェーバーのようだ……」と言われてしまったのです(デビュー当時のデザインは写真24枚目)。

しかしそんな電気シェーバーならぬダイナミックシールドも今ではすっかり見慣れ、デリカD:5という車の素晴らしいアイコンになっているようには思えます。

ちなみにガソリンエンジン車は従来のフェイスのままで販売が続けられましたが、2019年末には生産終了となり、その後のデリカD:5 は「ダイナミックシールド+クリーンディーゼルエンジンのみ」になっています。

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