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FRの雄、アストンマーティンがガチなミッドシップスポーツコンセプトを2台まとめて発表

アストンマーティンは、ジュネーブショーにおいて、「ヴァンキッシュ・ビジョン・コンセプト」と「AM-RB 003」という2台のミッドシップカーを発表しました。

まず1台め、2000年代初頭よりフラッグシップモデルとして君臨していた「ヴァンキッシュ」のネーミングを復活させたヴァンキッシュ・ビジョン・コンセプトは、アストンマーティンが手掛ける初の量産ミッドシップカーのコンセプトモデルです。

フォード社ベースの6.0リッター自然吸気V12エンジン搭載のFRモデルから、自社開発によるV6ターボエンジンを、接着アルミニウム構造によるシャシーに搭載し、後輪を駆動するMRモデルへと、ガラリと変容を遂げることになるヴァンキッシュ。

フロントインテークの形状や、“ASTON MARTIN”のロゴエンブレムが目を引くリアガーニッシュ部分などは、既存モデルの面影を残していますが、全体的にはF1でパートナーシップを組むレッドブル・レーシングと共同開発した世界限定150台のハイパーロードゴーイングカー「ヴァルキリー」を、マイルドにしたスタイリングとなっています。

新生MRヴァンキッシュの生産開始は2022年を目指すとされていますが、新たにガチンコのライバルとなる、フェラーリ F8トリブートやマクラーレン720S、ランボルギーニ ウラカンに対して、どれだけ存在感を示せるのでしょうか。

続いて2台めは、ヴァルキリー、ヴァルキリーAMRプロに続く、ハイパーカーシリーズ第3弾として500台限定で2021年発売予定の「AM-RB 003」です。RBの名の通り、レッドブルレーシングが開発に参加。新生ヴァンキッシュとベースを同じくするV6ツインターボエンジンに、ハイブリッドシステムを組み合わせ、リアを駆動すると共に、フロントを電気モーターで駆動する4WDモデルとなります。

ここにきて、ミッドシップスポーツカーを2台発表し、ハイパフォーマンスなFRとミッドシップを両方取り揃えるラグジュアリー・スポーツカーブランドへと舵を切ったアストンマーティン。今後のFRモデルの展開も楽しみです。

尚、前述のヴァルキリーの価格は、200万~250万ポンド、日本円で約3億円+αと言われていますが、ヴァンキッシュ・ビジョン・コンセプトとAM-RB 003の価格がどうなるかは、現時点では不明です。

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