アテンザ大幅改良車発表 マツダの最新技術「全部のせ」
掲載 更新 carview! 写真:小林 俊樹
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マツダは、フラッグシップモデルとなる「アテンザ(セダン、ワゴン)」の大幅改良モデルを発表した。5月24日より予約受注を開始し、発売は6月21日からとなる。現行の3代目アテンザは2012年にデビューし、2014年11月に大幅なマイナーチェンジを行っているが、今回もエクステリア、インテリアの変更、シャーシの強化や先進安全技術の搭載など、大がかりなものとなっている。
エクステリアは、フロントグリルをこれまでのフィン形状のデザインから、メッシュ形状のデザインとした。ヘッドライトは薄くワイドな造形に変更されている。セダンのリアエンドパネルとガーニッシュを水平基調の造形にし、穏やかさと落ち着きを表現したという。ワゴンはリアのデザインに大きな変更は無いが、リアバンパーデザインをセダン、ワゴンともに変更している。ホイールは19インチ、17インチともに大径感と立体感を高めたという新デザインに変更された。マツダが特別な塗装技術として拘っているソウルレッドは、現行CX-5以降のモデルに展開されている「ソウルレッドクリスタルメタリック」にバージョンアップされた。
インテリアは、インストルメントパネルとフロントドアトリムが連続したデザインに一新。また、これを達成するためにエアコン操作パネルや吹き出し口の位置を変更したという。シートデザインはこれまでの薄くタイトな形状だったものを肉厚なものに変更、包み込むような座りごこちを目指した。他には上級グレードとなる「Lパッケージ」にはナッパレザーシートや本杢(ほんもく)パネル、東レが開発した新素材「ウルトラスエード ヌー」などを採用し、フラッグシップとしての上質感を高めた。
先進安全技術は、自動ブレーキや誤発進抑制制御などを行う「アドバンスド・スマート・ブレーキ・サポート(アドバンスドSCBS)」に夜間歩行者検知機能を追加した。状況に合わせて照射範囲を変えて夜間の視認性を上げる「アダプティブ・LED・ヘッドライト(ALH)」はLEDブロックを20分割に細分化し、ハイビーム照射性能と配光性能を向上させた。「マツダ・レーダー・クルーズ・コントロール(MRCC)」は全車速対応となり、0km/hから高速域(設定上限は180km/h)までの追従が可能となった。他には4つのカメラにより周囲の映像をセンターディスプレイに表示する「360°モニター」の新設や、「アクティブ・ドライビング・ディスプレイ」の表示方式をフロントガラス照射タイプに変更するなどしている。
搭載される3種類のエンジンは、現行CX-5のマイナーチェンジモデルに搭載された最新世代バージョンのもので、「エッジカットピストン」や「低抵抗ピストン」などの新技術を採用したガソリンエンジンの「スカイアクティブG 2.0」、それに加えて「気筒休止」技術を採用した「スカイアクティブG 2.5」、「急速多段燃焼」が採用されたディーゼルエンジン「スカイアクティブD 2.2」となっている。スペックはCX-5と同じだが、「スカイアクティブG 2.5」は気筒休止制御を改良したとのこと。価格はガソリンエンジンの「20S」が282万9600円から、ディーゼルエンジンの「XD」が324万円から。グレードごとにセダンとワゴン、ATとMTいずれも同一の価格となっている。
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