ホンダ ヴェゼル ハイブリッド RS 流行りモノだと正直見くびってました
掲載 更新 carview! 写真:篠原 晃一
掲載 更新 carview! 写真:篠原 晃一
今回借り出したのは、2018年2月にマイナーチェンジを受けていたものの、試乗する機会がなかった「ホンダ ヴェゼル」です。
2014年の発売から2017年までSUV登録台数1位を連続で記録するベストセラーで、今年(1~6月の上半期)こそトヨタ「C-HR」の後塵を拝しているものの、ホンダの登録車ではフィット、フリードに続く稼ぎ頭となっています。
思い返せば、ホンダはSUVを多く生み出してきたメーカーで、現在過去含めると(海外モデル除く)「CR-V」、「HR-V」、「MDX」、「エレメント」、「クロスロード」そしてヴェゼルと多くのSUVを作ってきました。
北米ではCR-Vが売れていますが、国内でヒットしているのがヴェゼル。フィットと同じ“ハイブリッド&デュアルクラッチトランスミッション”というレアなパワートレインを持つモデルをラインアップするSUVはどんなクルマなのでしょうか。
今年の2月のマイナーチェンジでは、ホンダの先進安全運転システム「ホンダ センシング」の全車標準装備化や、ハイブリッドモデルに採用している「スポーツ ハイブリッド i-DCD(インテリジェント・デュアル・クラッチ・ドライブ)」をチューニングし、加速フィールの向上などを実施。
エクステリアは、ヘッドライトがインラインLEDヘッドライトになり、フロントバンパーやグリルデザインを変更。最新の「ホンダ顔」になりました。他にも静粛性や燃費の向上、オーディオはアップルカープレイ、アンドロイドオートに対応します。
ヴェゼルは大きく分けてハイブリッドとガソリンの2種類。ハイブリッドは4グレードで、トランスミッションは7速デュアルクラッチ式。ガソリンは3グレードで、CVTを組み合わせます。排気量はいずれも1.5Lで駆動方式はFFと4WDが選べます。
編集Kがラインアップの最上モデルとなる、ハイブリッドの「RS」に乗りました。運転席に座ってみると、高めのセンターコンソールによってほどよいタイト感があり、居心地は良好。外観から想像するような狭さは感じません。
驚いたのは後席で、身長170cmで座高高め(悲)の編集が座っても頭上に拳が入り、運転席をドライビングポジションに合わせた状態でも膝周りに余裕があります。またラゲッジは広く大型のクーラーボックスなどを積み込むが可能です(VDA方式による計測値は5人乗車で393L)。
インテリアは、エアコンやシフトまわりなどがスッキリとまとめられていて、奇抜なところがなくモダンな雰囲気。インテリア全体に「大人のオシャレ感」があり、これはひょっとするとあのホンダのスペシャリティクーペ「プレリュード」的な、現代の大人のデートカーのような存在なのかもしれないと感じました。
乗り心地は少しだけ張りを感じますが、硬さは無くしっとり感があります。ステアリングも素直で直進安定性は良好。静粛性も高く、ACC(アダプティブ・クルーズ・コントロール)を活用すれば長距離移動は楽チン(最高設定速度は135km/h)。ハイブリッドシステムと7速デュアルクラッチトランスミッションの相性も良く、力強い加速を体感することができました。
少しだけ気になったのはデュアルクラッチミッションの特性か、低速で一定速を保って走る際にほんの少し残るギクシャク感。静粛性が高くしっとりとした乗り味なだけに気がつきやすいのかもしれません。また、ACCが全車速対応でないところはライバルのC-HRが全車速対応だけに惜しい気がしました。
乗る前は「街中でよく見かけるけど実際のところは?」などと思っていましたが、乗ってみるとこれがなかなかいいもので、ベストセラー車らしい隙のない完成度を感じさせてくれました。またそのオシャレ具合に、デートカーの変遷をしみじみと感じたりしたのでした(デートカーなのか?)。
次のページ>>スペック
ログインしてコメントを書く
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
波乱万丈のSUPER GT戦記!! 2026年シーズン ホンダはは新型プレリュードで挑む!!
「めちゃくちゃ懐かしい!」 シチズンコレクションから名作映画『E.T.』感動の名シーンを閉じ込めた限定ウオッチ登場!
「エスプリ・セー ・ケイ・ギンザ」でクリスマス限定コースがスタート。小林圭のスペシャリテを銀座流にアップデート
一見ただの公園だが……貴重な中世城郭「茅ヶ崎城」の遺跡だった!? バイクで往く城跡巡り
カウンタック以前の「4人乗りランボルギーニ」がオークションで落札 生産台数は225台 元スペイン王室が所有していた56年前の「イスレロ」とは
デコトラに魅了されているが……「何がいいの?」と聞かれると難しい! 結局デコトライベントで目の当たりにするのが一番だった
次期ワゴンR、「Vision e-Sky」デザインを量産仕様に展開か!? BEVもあり!?
日産 フェアレディZ コンバーチブルはスタイル、走り、心地よさといったすべてを融合したオープンZの到達点【愛すべき日本の珍車と珍技術】
「技術の日産」全開! 超“最先端”コンパクトカーがスゴい! その場で「くるくる」回って「会話」もできる!? 約20年前から「AI」も搭載してた驚愕のコンセプトモデル「PIVO」シリーズとは
ベルルッティが提案する、極上の革とカシミヤが描く静かな贅沢──2025年の秋冬スタイルを小物でアップデートする
【ジャガー】90周年を記念し初代モデルと次世代コンセプトを歴史あるホテルにて披露
タイトル争いをかき回す、”ダークホース”は誰? 4番グリッドのラッセルはやる気満々「いつものレースと同じ」
レクサス版「GR86」構想は本当にあるのか? 棚上げ状態から再始動の声が聞こえてきた背景
【いまさら聞けない】認定中古車のメリット・デメリット。購入者が主張する“意外な盲点”とは…どんな人に向いている?
290万円の「デリカミニ」登場で“価格天井”が崩壊。なぜ軽自動車の“高価格化”が止まらないのか
22万kmでも海外オークションで400万円超えた三菱「パジェロ エボ」。もし左ハンドルがあったらもっと高値になってたかも?
【知らなきゃ損】実は“革シート=動物が可哀想”じゃなかった。専門家が語るレザーの真実と、捨てられる牛皮“45%”の衝撃的現実
「クロスビー」が“実質フルモデルチェンジ”で昨対比269.8%と大復活。コンパクトSUVの王者「ライズ」を脅かす存在に!?
「N-ONE」一部改良。販売店には6MTの「RS」と「特別仕様車」に問い合わせ集中…「やっぱりMT車は運転が楽しい」の声も
【やっぱり大人気】長らく買えなかったガソリン仕様「RX350」が受注再開。購入者からは「コスパ最強」の呼び声も
【コメント欄で激論】「500万超えは厳しい」「アルファード買ったほうがいい」…「オデッセイ」一部改良に関する記事が話題
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!