意外に安い? メルセデスのSクラスに来年設定されるレベル3運転システムは限定販売ではなく価格は約120万円
掲載 更新 carview! 88
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もちろん、このドライブパイロットは無制限ではない。取材の時点で分かっているだけで「夜間」「霧」「霧雨」「氷点下に近づいた外気温」「工事現場」「トンネル内」、さらに特殊な場合…すなわち前方の故障車、高速道路に入り込んだ自転車や歩行者などのシチュエーションでドライブパイロットの機能は停止する。
さらに平均30km/h以下になると事故渋滞であることを想定して、わずかに右によって救急車や警察などの緊急車両を通過させるためのスペースを空ける。そして緊急車両が接近することをサイレン音などで素早く感知して、システムを解除、ドライバーに運転を託す。
ドライバーに何かが起こりそうなときは、事前警告のリードタイム、すなわち10秒間でドライバーが運転に復帰できる状態にあるかどうかをカメラで常に監視している。
このドライブパイロットの操作はじつに簡単で、渋滞が解消して再び渋滞にハマってもスイッチオンですぐにシステムが復帰し、リラックスした運転モードを楽しむことができる。
Sクラスにはフロント、サイド、リアに合計12個の超音波センサー、リアビューミラーに4基のカメラ、フロントにステレオカメラ、リアウインドウにもう1個のカメラ、6基のレーダー、高性能GPSアンテナ、フロントには高価なライダーも装備されている。
自動運転の専門家たちはこうしたシステムを搭載するクルマが増えると渋滞も減少すると推測している。というのは渋滞も人間のミスや判断の誤り、すなわち不用意な車線変更、車間距離を守らない急接近の末のブレーキなどによって引き起こされ、あるいは悪化するからだ。ここに何パーセントかの自動運転車両が入れば、間違いなくよりスムースな流れになることが予想されるのだ。
販売価格はまだ発表されていないが、この「ドライブパイロット」の追加価格はおそらく9000ユーロ(約120万円)程度になるだろう。また「ホンダ レジェント」と違って限定販売(リース)ではなく、望めば誰でも購入できる。ただし日本市場に導入するかどうかは現時点ではまだ発表されていない。
レポート:T.Geiger/YK/Kimura Office
※取材記者が独自に入手した非公式の情報に基づいている場合があります。
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