注目の「自動運転」、各メーカーが考える未来のクルマ社会とは?
掲載 更新 carview! 文:島下 泰久/写真:アウディ ジャパン
掲載 更新 carview! 文:島下 泰久/写真:アウディ ジャパン
更に言えば、こうして完全自動運転の時代になった時、アウディを、BMWを、メルセデス・ベンツを選ぶ理由とは一体何になるのだろう。デザインとインテリア、コネクティビティといった辺りだろうか。ではフェラーリは? ポルシェは?
それなら検索エンジンと地図データを持ち、そこに埋め込まれた豊富なデータとユーザーニーズのマッチングを図った上で、共用なり共有のクルマでそれらを結びつけ、利益を生もうとしているGoogleの方が、よほどビジネスモデルとしてクリアに見える、そんな気もする。
Googleで検索して表示されたお店に、今はまだGoogle Mapsを使って辿り着くしかないが、将来はきっとGoogleの自動運転車がそこまで運んでくれるのだ。どんな秘境にある店でも。
自動運転が向かう先は、そんな具合でまだまだ解らない。自動車メーカーがそれにより提供する価値はまだ見えてこないし、Googleだってすべてうまく行くかはまだまだ疑問だ。しかしながら少なくとも技術としては、想像している以上に自動運転の未来は、早くやってきそうである。
取り敢えず、アウディは次期A8にて、渋滞中の高速道路でステアリングから完全に手を離した状態での自動運転を実現するトラフィックジャム・パイロットを採用する予定。自動駐車機能も、同時期に世に出てくることになる。いよいよ自動運転時代、幕開けのようだ。
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