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新型ビートル海外試乗! デザイン、走り徹底解剖

走りの完成度

試乗に供されたのは2.0TSIエンジンを積むモデルだったが、日本導入を予定しているのは1.2TSIの搭載を予定しているので、走りの印象は参考程度に受け取っていただければと思う。何しろこれらはエンジンが異なるだけでなく、実はシャシーにも大きな違いがある。リアサスペンションは2.0TSIだけがマルチリンクで、他モデルはトーションビーム式とされるのだ。

ビートルが生産されるのはメキシコ。そうなると、この辺りは北米仕様ジェッタと共通と見ていいだろう。

乗り味の大まかな印象は、やはりゴルフに似通っている。ボディはしっかりとしていてスタビリティが高く、乗り心地も上々だ…というのは欧州仕様17インチタイヤ装着での印象。今回乗ったうちの北米仕様18インチタイヤ装着車は快適性にちょっと難があった。日本には欧州仕様のシャシーが入ってくるということで、その点は安心。注目は、トーションビームのリアサスペンションがどこまで快適性と走りを両立させ得るのかということである。尚、タイヤ&ホイールは16インチから実に19インチまで用意されている。

動力性能に不安は無い。車重が同スペックではゴルフより少し軽そう。これは燃費にも有利に働くはずだ。尚、アイドリングストップシステムは遅れて採用されるということである。

気になったのは風切り音の大きさだ。物凄くうるさいとは言わないが、ゴルフのように静かではない。空力性能、そしてガラスを含めた遮音性に差があるのだろう。また200km/hに迫るような速度域での安定感も今イチだった。日本では関係無い話かもしれないが…。いずれにせよ、見た目が大事なクルマであることは、程度の差こそあれ変わらないのである。

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