【転売ヤー涙目】「フェアレディZ」納期改善で中古車価格が大暴落。損切り者続出で今後の展開は？

日産 フェアレディZ ニスモ

納期短縮に頭を抱える転売ヤー

一方で、ある業界関係者は「早い段階からフェアレディZを仕入れていた中古車販売店は、こうした状況に頭を抱えている」と指摘し、次のように続けます。

「中古車市場におけるフェアレディZの相場を見ると、中古車販売店同士の『チキンレース』がおこなわれている状況と言えます。基本的に、中古車の相場は新車の供給状況に比例します。

新車が手に入りにくいほど中古車の相場は上がる傾向があります。2022年から2023年にかけてはまさにその状態で、多くの中古車販売店がそのタイミングで新車のフェアレディZをオーダーしたものと考えられます。

しかし、2024年以降に生産状況が急速に改善したことから、中古車市場におけるフェアレディZの相場も大きく下落しました。比較的余裕のある中古車販売店の場合は、早い段階で『損切り』をするという選択肢をとることができましたが、そうでない業者は少しでも利益を出そうと、新車価格を多少上回る価格を設定し続けています。

ただ、新車が手に入る状況で、新車価格よりも割高な個体を中古車販売店から購入するメリットはほとんどありません。その結果、現在の中古車市場には、どうすることもできなくなったフェアレディZの新古車が数多くあふれている状況です」