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ドイツ車より新鮮?キャデラック初のワゴン誕生

増殖するCTSファミリー、そのワケは?

今回のCTSスポーツワゴンはキャデラックにとって実質初のワゴンボディとなる。これまでサーブベースのヨーロッパ限定車BLSというモデルがあったが、キャデラックブランドのオリジナルと考えればこれが最初だ。

その意味ではカーゴまわりもしっかりと手が尽くされている。そのままではセダン+αしかないスペースも、ワンタッチで畳めるリアシートを倒せばしっかり使える。また、ゲート自体も高さ調整機能つきの電動式で、スイッチはリモコンキー、運転席、カーゴの三ヶ所にある。さらに、床下収納など実用要素は満載だ。

では、なぜいまCTSファミリーが増殖するのかだが、キャデラックはいまラインナップの再構築を掲げている。具体的にいえばDTSを止め、さらにはSTSも近い将来、すでにデトロイトで発表したXTSプラチナコンセプト(プラグイン・ハイブリッド)にスイッチする予定だ。

というのも、アメリカでの販売で好調なのはCTSのみという実情がある。よって大型車をエコカーという付加価値をつけて売り、売れているCTSはさらに拡販路線へ向かうようにした。

ということで、セダンからはじまったCTSにそのハイパフォーマンス版Vシリーズを追加し、今回スポーツワゴンを誕生させた。そしてさらにクーペおよびVクーペが順次リリースされることが決まっている。

といった戦略から想定できるのがCTSのドイツ系Dセグメント化だ。というのも、じつはこのスポーツワゴンにもVシリーズが追加されることが決定している。500馬力オーバーのV8搭載車となれば、ライバルは必然的にC63AMGステーションワゴンやアウディRS4アバントあたりとなるだろう。ただ残念なことに、聞くところによると日本への導入は計画にないらしい…。

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