ドイツ車より新鮮?キャデラック初のワゴン誕生
掲載 更新 carview! 文:九島 辰也/写真:中野 英幸
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当然ではあるが、CTSスポーツワゴンのパワートレーンはセダンと共有する。ワゴンボディであっても基本的に2つのエンジンから構成されることに変わりはない。
その2種類のV6エンジンだが、これまで2.8リッターだった排気量は3.0リッターに拡大され、パワーも214psから273psへとスープアップされた。これで3.6リッター(311ps)との100馬力近いはだいぶ埋まったことになる。その3.6リッターユニットはこれまで同様キャリーオーバー。新型カマロに搭載されたことからもわかるように、信頼性の高さが伺える。
新型3.0リッターエンジンのフィーリングだが、これが今回のウリでは? と思えるほど、かなりいい感じに仕上がっている。どの領域からもバランスよく吹き上がり、気持ちよく加速していく。連続したシフトアップにともなう針の動きからしても、この6速ATとのマッチングはよさそうだ。
それに、あらためて思ったのは低回転でのトルクの出方がじつに自然で頼りがいがある。直噴エンジンのメリットがここに出ているといっていいだろう。そのせいか、かつては下のエンジンにもステアリング上でシフトチェンジできるタップシフトが欲しいと思っていたが、今回は不思議なことにそれを感じなかった。
全体的な印象はやはりスポーツワゴンという名前のとおり、キビキビとした身のこなしを見せる。市街地や高速道路を走っている限り、バルクヘッドを取っ払ったことでのネガティブ要素は感じない。降りてからワゴンだったんだ! と思い出すほど剛性が高い。3.0リッターは乗り心地がいいのも特徴。スポーツサスと18インチという組み合わせで、3.6リッターはパフォーマンスサスと19インチという組み合わせとなる。
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