新型アクセラ、ハイブリッドとディーゼルも試乗
掲載 更新 carview! 文:小沢 コージ /写真:菊池 貴之
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だが、そこに甘んじず、マツダらしさを色濃く出しているのがアクセラハイブリッドの良さだ。決定的なのはエンジン再始動のショックの少なさで、ご存じハイブリッドは走行中モーターとエンジンのスタート&ストップをランダムに行うため、断続ショックが出やすい。よってアクセラはマツダオリジナルの「i-Stop」技術を使い再始動時に最も振動が出ない位置にクランクシャフトを停めている。加え、エンジンを回し始めて5回転目で点火するシステムも導入しており、結果プリウスよりも振動は少なく、担当エンジニアの喜田達也・電気駆動システム開発室・室長が「気付かれたら私たちの負けです」と真顔で言うほどプライドを持っている。
事実、そう言われて静かな場所でじっくり発進してみて、ギリギリ再始動が分かるかわからないか? のレベルだ。
それから回生ブレーキだ。ご存じハイブリッドはブレーキ時にエネルギー回生を行うため、どうしてもモーターを逆回ししているような抵抗感が生じるが、それがかなり少ない。これまた喜田室長は「カックンブレーキにならないようにしました」と自信たっぷりで、確かにハイブリッドのネガを極力減らし、クルマらしい味わいをモノにしている。
肝心のトータルでの走りだが、オザワ的にはアクセラのガソリン車とプリウスのちょうど中間ぐらいと見た。加速は前述通りほぼプリウスと同程度で、心なしかフル加速でブーンと唸るエンジンがアクセラのほうが心地いい。ここは改めて街中で借り出して比べたいが、それより明らかに違うのはハンドリング。
聞けばプリウスは転がり抵抗を減らすためにゼロトーイン、つまりタイヤを本当に真っ直ぐセッティングしているが、これだとステアリングレスポンスが若干悪くなったりする。グリップ低めのエコタイヤだと特にそれが顕著だが、アクセラハイブリッドはそういう特殊な足回りセッティングを全くしておらず、フィーリングはナチュラル。
だがアクセラのガソリン車と全く同じかというと若干手応えは薄く、これはパワステ担当エンジニア曰く「ハイブリッドは使用電圧が高いのでアシスト量がどうしても多めになってしまう」からとか。
加え密かにマツダらしさ全開なのはトランクルームで、元々アクセラはリアサスに容量の嵩張るダブルウィッシュボーンを使っているため、バッテリーがトランクにはみ出し、容量が419L(アクセラセダン)から312L(アクセラハイブリッド)に減ってしまっている。大抵のメーカーはハイブリッド化に伴い、リアサスをシンプル化させてラゲッジ容量を優先したりするが、マツダはそれを潔しとしなかったのだ。このあたりの取捨選択は実にマツダっぽい。
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