サイトトップへ

サイト
トップへ


現在位置: carview! > 編集記事 > 試乗記 > 997型・最終モデル登場 直噴×ツインクラッチ!

ここから本文です

997型・最終モデル登場 直噴×ツインクラッチ!

直噴ユニットはエンジン本体から新設計

911シリーズの生産・販売量では多少の努力をしたところで環境に与えるメリットは僅かではないかと思われるが、この論理はもう世の中に通じない。生産台数が多かろうが少なかろうが、CO2削減に待ったナシ!というのが時代の空気だ。PDKも直噴も環境のためという理由が聞かれるが、ポルシェが本気で環境に取り組むなら911のディーゼルがあっても不思議ではない。真相はどこにあるのだろうか。

ポルシェのようなスポーツカーメーカーが2012年に施行されるかもしれない欧州燃費規制130g/Km(18.2Km/L)に合致するのは難しい。しかし、CO2削減は塵を集めるような地道な努力によって報われることも確かだ。そこでポルシェはすべてのガソリンエンジンを直噴化することに踏み切ったが、ポルシェはC02削減策として、直噴エンジンやPDKだけではなく、空気抵抗の低減にも気を配る。速度の二乗に比例する空気抵抗はむしろエンジンの燃費性能以上に効果的だからだ。

さて、ポルシェのボクサー直噴エンジンは薄く燃焼(リーンバーン)するのではなく、ストイキ燃焼(理論空燃比)にこだわる。直噴化のメリットは燃料の気化熱でシリンダー内を冷却できるので、充填効率が高まりパワーと燃費が両立しやすいことだ。ポルシェにとっては願ってもない技術だが、直噴の精密な燃焼を実行するために、エンジン本体から設計し直してきた。

ブロックやシリンダーの構造も変わり、生産性を高めつつエンジン内部のフリクションの低減が図られている。PDKは湿式のツインクラッチを持ち、トルコンATよりも軽量化され、内部のフリクションロスも少ないし、MT車にプロドライバーが乗った半分の時間でシフトできるので、MTよりも速くて燃費がよい。新しいパワープラントを手に入れた新型997はエコとパワーが両立しているのだ。環境の時代に相応しい技術ではないだろうか。

コメントの使い方

みんなのコメント

ログインしてコメントを書く

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

サイトトップへ

ログイン

中古車探しをもっと便利に

  • 中古車お気に入り管理
  • おすすめ中古車の表示

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

関連サービス

メールマガジン メールマガジン