レガシィ08モデルに試乗 アウトバック25XTに注目
掲載 更新 carview! 文:伏木 悦郎/写真:市 健治
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アイサイトは、独自の運転支援システムとして注目したい。今回は前走車に見立てたウレタンバリアめがけ、40km/hと15km/h未満の2パターンで、クルマ任せに走らせて制御の様子を体験する、というテストが用意されていた。
結論から言うと、ルームミラー両サイドに設置されたステレオカメラによる制御精度に何ら不満はない。ただし、完全に自動で止まると思い込むのは早計だ。もう一つ、ATのペダル誤操作による暴走(急発進)抑制制御機能も興味深いアイデアだった。輪留めと前方にカメラが読み取れる壁やクルマなど対象物が必要だが、条件を満たせばいきなり輪留めを飛び越えるリスクが大幅に抑えられる。アクセルを思いっきり踏んでもエンジン回転が絞られる感覚が新しい。
これは全自動運転にも通ずる話だが、ここまで技術が現実味を帯びてくると、いかに止めるかという技術論の世界ではなくなり、最終的に誰が責任を取るかという法的解釈の枠組みの話になってくる。
運転者なのか製造者なのか行政なのか。現実的には最後はドライバーの当事者責任に帰するということにしておかないと、先に進めない。全自動運転を夢の未来技術と期待する向きも多いようだが、人が関わる限り予期せぬ事態は避けられない。仮にドライバーが責任を持たずに全自動で移動できるようになったとしても喜べない。その瞬間国家の統制を受け、自由を奪われたことになるからだ。
余談ついでに、私は本気でクルマの自由を守ろうとするなら3ペダルのマニュアルドライブに回帰するか、少なくとも一定量残す努力を怠らないほうがいいとさえ考える。クラッチ操作を必要とするかぎり、他者による制御体系に組み込まれることから免れられるからだ。同じようなニュアンスでフロントエンジン/リアドライブ(FR)の有効性を語ることもできるのだが、その話はまたいずれすることにしよう。
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