「マツダ6e」の“右ハンドル車”が英で目撃される。「マツダ6」後継として日本導入か？ 待ち構える3つのハードルとは

マツダ EZ-60

反響次第ではSUV版「EZ-60」が続く可能性も

インターネット上には「（EZ-6／マツダ6eが）マツダ6の後継とは思えない」といった趣旨のコメントも見られます。たしかに、マツダのアッパーミドルクラスセダンという点をのぞけば、EZ-6／マツダ6eとマツダ6の共通点は多くはありません。

では、EZ-6／マツダ6e以外のモデルが、「マツダ6の後継モデル」として今後登場する可能性はあるのでしょうか？　前出のある業界関係者は次のように話します。

「『ラージ商品群』のひとつとして、『CX-60』と同様のプラットフォームを活用したFRセダンが登場すると言われていたことがあります。

実際にそのような計画はあったようですが、現時点では白紙化されてしまっているようです。

また、マツダはディーゼルエンジンそのものを廃止する方向性にあることから、かつてのマツダ6のようなモデルが追加される可能性は極めて低いと思われます。

むしろ、2025年4月に中国・北京で世界初公開された『EZ-60』の日本導入のほうが現実的だと思います。EZ-60は、EZ-6のSUV版とも言えるモデルで、基本的なスペックはEZ-6に準じています。

もし、EZ-6が日本市場で受け入れられた場合、EZ-60も追って導入される可能性は高いと考えます」

現在、日中両国の自動車メーカーが協力してBEVやPHEVを開発することはめずらしくありません。しかし、そのほとんどが中国専用モデルとなっており、日本で正規販売された実績は皆無です。

そのため、EZ-6／マツダ6eの日本導入が実行された場合、それは日本の自動車産業にとっても大きな転換点となるのかもしれません。

（終わり）

（写真：マツダ）