「マツダ6e」の“右ハンドル車”が英で目撃される。「マツダ6」後継として日本導入か？ 待ち構える3つのハードルとは

マツダ EZ-60

導入にあたっての「3つの課題」

ただ、前出のある業界関係者は「EZ-6／マツダ6eの日本導入に関して、いくつかの懸念点も存在する」としたうえで、次のように続けます。

「EZ-6／マツダ6eがマツダ6の後継モデルとして登場すれば、多くのファンが注目することはまちがいありません。

しかし、いくつかの大きなハードルがあるのも事実です。

たとえば、パワートレインがBEVとPHEVのみに限定されているという点です。日本のBEV／PHEVのシェアはわずか3%未満となっており、中国や欧州と比べてかなり低い水準で、現時点では多くの販売台数を期待することはできません。

また、近年ではセダンの人気が低迷していることも、EZ-6／マツダ6eにとって向かい風です。

さらに、マツダのようなこだわりの強いファンを持つブランドにとっては、EZ-6／マツダ6eが中国・長安汽車の技術をベースにしたモデルかつ中国で生産されるモデルであるという点もネガティブにはたらくと思います。

これらの要素を総合すると、EZ-6／マツダ6eが日本に導入された場合の販売台数は、年間1000〜2000台程度というのが現実的なところかもしれません。

簡単に言えば、EZ-6／マツダ6eが日本に導入されたとしても『大ヒット』することは難しいということになります」