新型GLCクーペで600km。独特な贅沢感が漂うSUVは実用面でもアリだった
掲載 更新 carview! 文:山田 弘樹/写真:篠原 晃一
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というわけでGLCクーペを総括しよう。まずクーペとはいえ、そのサイズ的には日本の使用状況では十分に大きく、実用スペースも確保できるからこれはアリだ。だったら無骨なスクエアスタイルよりも、流麗なファストバックを選ぶという選択も、やっぱりアリ。
ただその根源には「あえてのSUVをチョップドトップする」という贅沢さがあるわけで、ライフスタイル的には「家族5人と荷物を満載して…」という使い方よりも、前述の通り恋人とふたりで、その広さを贅沢に使う方が相応しい。
そしてこれを実践するには、実はブランドの資質が大きく関わってくる。つまりそのブランド自体にある種の威厳やプレミアムさがなければ、その贅沢感が成立しないのだ。だから大衆的な立ち位置にあるメーカーが、売れているからとマネしたところでその世界観は得られないと思う。
メルセデスが昨年のGLEクーペに続き、GLCクーペを投入したのは当然の成り行きだと言える。長い間威厳を保ち続けてきたメルセデスだからこそ、ちょっと浮ついたSUVクーペというカテゴリーでも、異彩を放てるのだと思う。
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