新型GLCクーペで600km。独特な贅沢感が漂うSUVは実用面でもアリだった
掲載 更新 carview! 文:山田 弘樹/写真:篠原 晃一
掲載 更新 carview! 文:山田 弘樹/写真:篠原 晃一
メルセデスはSUV系の呼称を「GL」と呼んでいる。彼らの言語をもとに説明すると、いわばこのGLCクーペは、Cクラス相当のGLであり、そのクーペ版ということになる。富裕層の華麗なファッションとして全長4735mm、全幅1930mm、全高1605mm。全高こそGLCより40mm低いが(それこそがクーペの証だ)、ホイールベースは2875mmと、申し分ない存在感を持っている。
それでいて全体のスタイリングは、どちらかといえば地味目。ディテールに派手さはなく、丸みを帯びた大人しいシルエットとなっているあたりに、メルセデスの気品というか“らしさ”を感じさせる。そしてこの寸法、実はGLCより全長で75mm、リアタイヤ中心から後端までは80mmも長い。
その恩恵はラゲッジ容量に効いており、低いルーフながらもそのトランク容量は、500リッターとGLCに比べ50リッター少ないだけ。リアシートを全て倒したときの容量は1400リッターと200リッター少なくなるが、たとえば恋人とふたりで小旅行を楽しむには十分な容量だと思う。
ちなみに撮影こそ都内で行なったものの、今回ボクはこのGLCクーペを駆って裏磐梯まで往復600kmの道のりを走ってみた。今回はその経験も加えてGLCクーペの性能を語ってみたい。
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