新型タントは価格や先進装備が魅力。N-BOXの上質感には勝てないが、ユーザー層も違っている
掲載 更新 carview! 文:小沢 コージ /写真:望月 浩彦 3
掲載 更新 carview! 文:小沢 コージ /写真:望月 浩彦 3
肝心の実車だが、なるほどふふーん、N-BOXとガチバトルしている部分としてない部分がある。まずはスタイルと骨格、ここは力が入っている。今回ダイハツは完全新設計の新世代プラットフォーム、DNGAを初投入。見た目から一新させた。ネーミング的には親会社トヨタのTNGAのダイハツ版だが、単なるブラッシュアップじゃない。10年先を見込んで電動化や自動化も考えた新骨格で、相当気合の入った造りだ。
ただし、勘違いしちゃいけないのは決して狭い視野からのN-BOXガチ対抗ではないこと。今後のダイハツ全体の生き残りを賭けての質感アップであり、効率化だ。
具体的にはフレームの通し方や高張力鋼板の使用量を変えただけじゃない。かつて軽自動車、Aセグメントコンパクト、Bセグメントコンパクトとバラバラだった設計思想を一本化。質を上げつつ、開発効率全体を上げている。
それはまず走り味に出ていて新型タント、ノンターボモデルもターボモデルも低速でのステアリングフィールが超ダイレクト。ここはN-BOXを上回ったと言っても過言ではなく、ボディのしっかり感も上々。高速での直進性、安定感に繋がっている。
その一方で低速でのゴツゴツ感、きめ細やかなタッチ、静粛性でN-BOXを超えたとは言い難い。この辺りはそれほどお金をかけられなかったのかもしれない。
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