ダイハツ「タント」 唯一無二のミラクルオープンドアを採用する軽スーパーハイトワゴン
掲載 更新 carview! 文:伊達軍曹/写真:ダイハツ工業 63
掲載 更新 carview! 文:伊達軍曹/写真:ダイハツ工業 63
ダイハツ「タント」は、2003年11月に登場した軽のスーパーハイトワゴン。長いホイールベース(前後のタイヤ間の距離)と背の高さがもたらす広大な室内空間が魅力の初代タントでしたが、タントの名をより広く知らしめたのは、2007年に登場した2代目でしょう。
左の後部ドアをスライドドアに変更すると同時に、左側のBピラー(車体側面の中心ぐらいにある柱)を廃することで、2代目タントの「左側面の間」はとてつもなく広いものに。そのため、さまざまな荷物やベビーカーなどを抱えながら乗り降りする必要がある子育て世代のパパやママから、絶大な支持を集めるに至ったのです。
2013年に登場した3代目タントは左側面の「ミラクルオープンドア」を踏襲しつつ、逆サイドもスライドドアとすることで「両側スライドドア」へと進化。そして現在は、2019年7月にデビューした4代目のタントが、現行モデルとして販売されています。
現行型のタントは「使い勝手の良さ」をさらに向上させるとともに、「DNGA(ダイハツ ニュー グローバル アーキテクチャ)」という最新世代の車台を採用。さらには最新版の先進安全装備類も備える軽スーパーハイトワゴンに仕上がっています。
ダイハツの市販車として初めて投入されたDNGAの車台は、従来型と比べて曲げ剛性が約30%向上しているのですが、それでいてボディの骨格全体で約40%の軽量化に成功しています。これらもろもろの相乗効果により、現行型のタントは、その背の高さからはちょっと信じられないぐらいの安定した走りを披露してくれます。
現行型でもミラクルオープンドアは継続採用され、最大540mmという世界初の運転席ロングスライドシートと合わせて「ミラクルウォークスルーパッケージ」を実現。運転席に座ったままで、後席の子どもの世話をしたり、後席に置いた荷物を取ったりすることも可能です。さらにはフロア高を16mm低めたことで、乗降性と荷物の積載性も向上しました。
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