【本当に黒船?】BYD「ラッコ」に立ちはだかる課題と懸念。予想価格200万円強で、国産車を凌駕する存在になれるのか
掲載 carview! 文:ピーコックブルー 108
掲載 carview! 文:ピーコックブルー 108
これらの課題や懸念がある一方で、「ラッコ」が後発モデルの優位性を活かして、「サクラ」や「N-BOX」といった強力なライバルに対し、独自の競争力を発揮する可能性も残されています。
まず「サクラ」に対しては、コスト競争力と実用性で優位になりえます。
「ラッコ」に搭載されるBYD独自のブレードバッテリーはスペース効率にも優れており「サクラ」を上回る航続距離を実現する可能性があります。
この技術的な進化に加え、垂直統合によるコスト優位性が戦略的な価格設定を可能にし、価格面で競争力を高めるでしょう。また、売れ筋である、リアスライドドアを備えた軽スーパーハイトワゴンというジャンルなのも大きなポイントです(サクラは軽ハイトワゴン)。
ホンダ「N-BOX」においては、環境性能と走行時の快適性が差別化の要素となります。
「ラッコ」は排出ガスゼロという“わかりやすい環境性能”を持ち、ガソリン車と比較して燃料費やメンテナンス費用を抑えられ、ランニングコストで優位に立つ可能性があります。自宅で充電できるので、給油の煩わしさから解放されるのも意外と大きなポイントです。
また、BEV特有のレスポンスの良い加速は、市街地でのストップ&ゴーや坂道において、ガソリン車に対して大きな武器となります。開発中と噂される「N-BOX」の電気自動車仕様と、今後熾烈な販売競争を繰り広げるかもしれません。
結論として、「ラッコ」は戦略的な価格設定と技術的な可能性を秘めた興味深い存在であることは間違いありません。
しかし、日本の軽自動車市場の「信頼という壁」を乗り越えるには、価格だけでなく、サービスネットワーク、品質・安全性といった国内特有の課題にどれだけ真摯に向き合い、解決できるかが、その成功を決定づける鍵となるでしょう。
しかし、ここまで書いた懸念点はあくまで“現時点”での話です。BYDも当然これらは認識しており、彼らもすぐに成功を収められるとは思っていません。いち早く市場に投入し、ユーザーの声や課題を驚くほどのスピードで改善し、数年後に国産モデルを凌駕する地位を築く、そんな青写真を描いているのではないでしょうか。
(終わり)
(写真:日産、BYD、ホンダ)
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
PHEVのSUVが400万円以下で購入できる衝撃! BYDより発売された最新SUV「SEALION6」のコスパがヤバすぎた撃上陸
日産「エクストレイル」25周年! なぜ「手頃SUV」は姿を消したのか? 高価格化と電動化の影響を考える
プラグインなのに価格は国産ハイブリッド並み!! フル装備のPHEVが398万2000円!!! BYDシーライオン6にシーライオン7オーナーが速攻試乗!!!
まさかの新車価格超え!? カワサキ「Ninja ZX-10R」中古相場が高騰 SNSでも話題に
【BYD】DセグサイズのPHEV「シーライオン6」が日本発売開始 価格は400万円以下
トヨタ「“7人乗り”プリウス」に反響殺到!「広くて燃費もサイコーです!」「傑作モデルだと思う」の声も! 使い勝手サイコーの“3列シート”搭載した「ミニバン仕様」!“ロングボディ”の斬新モデル「アルファ」に大注目!
低価格のコンパクトカー復権? プジョー『108』後継車登場か 欧州に新規制導入で復活の可能性
日産は「EV専業」でなければ中国で勝てないのか? PHV×智能化ICEで挑む逆境突破の複合戦略
“注文殺到”の「3人乗りトライク」実車登場! 新車88万円で“めちゃ使える”スゴイ乗りもの!「大阪モーターショー」に“初展示”決定のタイゾー「NEOワン」&「NEOライト」とは!
【価格は398.2万円から】航続距離は最大1200km!BYDが日本市場初のPHEV『シーライオン6』発売
なぜ車の窓には「黒縁」があるのか? 知られざる機能と業界競争の行方
「環境性能割2年停止」で自動車は本当に甦るのか? ピーク比4割減の国内市場、税軽減の効果を問う
登場から3年経った日産「サクラ」の販売状況…「デザイン」「安全装備」に高評価も、ライバル参入ですでに陳腐化?
登場から2年、レクサス「LM」の購入層に変化? 法人だけでなく、買えない「アルファード」横目にファミリー層も獲得か
【衝撃】「N-BOX」が販売ランキングで4位に転落。前月比58.9%…王者に一体何があったのか?
新型「ハイラックス」のデザインに「カッコいい」「迫力がある」と高評価の声…サイズに懸念も国内で一定の人気に?
【もう高い車はいらない】「ランドクルーザーFJ」の価格はどうなる? メカニズムから読み解くエントリーモデルの位置づけ
新型「RAV4」情報解禁のXデーは12月17日。現在は販売方法も価格も未定…争奪戦になるのは確実【販売店情報】
【新型「アクア」に何が起きた?】マイチェン直後なのに“異例の低迷”。生産遅延と「ヤリスハイブリッド」の共食いで事実上の敗北状態に陥ったワケ
【実際どうなの?】「フォレスター」購入者のリアルな声…総合4.7点とダントツ高評価。弱点克服で売れるのも納得
生産停止はフルモデルチェンジのサインか。日産のコンパクトSUV「キックス」の販売が急減…何が起きている?
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!