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次期型の行方にヤキモキするファンも注目、幹部が断言する「半端な新型GT-Rは作らない」の中身

技術もスペックも無理ゲーレベルだが決意は固い

全個体電池は技術的なブレークスルーが必要とされるだけに当初はかなり高額になることが予想されるが、この点も超高額でも売りやすく、話題性も高いGT-Rへの初搭載のリアリティを高めている。

もちろん、昨年秋のジャパンモビリティショーに出展された、次期GT-Rを示唆したとされる電動コンセプト「ハイパーフォース」も、次期GT-Rが高性能EVパワートレインを搭載する“予告”であると見ていいだろう。

>>最後の現行型GT-Rや次期型を予告するコンセプトモデルを見る

BEV化と聞いて「GT-Rよ、お前もか」と感じるファンもいると思うが、日産が数十年に一度という技術革新のショーケース的モデルとして開発するだけに、ダルなモデルで終わる心配は無用なはずだ。

事実、スポーツカーの電動化に関して質問した海外の自動車メディアに対し、同地区の日産幹部は「中途半端なGT-Rは作らない」と明確に答えており、BEV化された場合でもスーパーカーとしてのGT-Rの資質は揺るぎないものになるはずだ。

ハイパーフォースに話を戻すと、アニメの世界から抜け出したようなメカメカしいボディに目を奪われがちだが、最高出力1000kW(約1360ps)のモーターを全固体電池で駆動するパワートレーンを搭載するという、現時点ではちょっと無理ゲーレベルのスペックも併せて発表されている。

つまりこのコンセプトカーは日産が新時代を切り拓くべく全精力を傾けて新型スポーツカーを開発することの決意表明となっているのだ。先述の「中途半端なGT-Rは作らない」という気合いは日産全体で共有されていると考えるべきだろう。

残念ながら、今年をもって一時的にGT-Rは市場から退出するが、生産終了について日産は一部部品の調達目途が立たなくなったことを理由として挙げている。

本音としては次期型の登場ギリギリまで販売を続けたかったのかもしれない。

もっとも、ここまで見てきたように、素っ気ない公式見解とは裏腹に日産社内では相当な熱さで次期型の開発が進んでいる模様。

ファンとしては、メーカーからの情報公開を楽しみにしつつ、2028年度まで首を長くして待とうではないか。

<終わり>

>>ついに終了が予告された現行「GT-R」。次期型の4つのパターンが考えられる!
>>買えない…!? フェアレディZに24年モデルとNISMOが登場

<写真:日産>

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