アウディTTRS、ドライビングマシンの実力は?
掲載 更新 carview! 文:五味 康隆 /写真:菊池 貴之
掲載 更新 carview! 文:五味 康隆 /写真:菊池 貴之
「究極のパフォーマンス」を追求したTT RSで、忘れてはならないのが新開発の直列5気筒エンジンの存在だ。直列5気筒エンジンは、アウディがクワトロと並んで誇りにしているプロダクト。なぜなら、1980年代のラリーシーンで連勝を重ね、「クワトロで無ければ勝てない」とまで言われた「アウディスポーツクワトロ」に搭載されていたエンジンこそが直列5気筒エンジンだったからだ。これをアウディ生誕100周年に合わせて復活させ、TT RSに満を持して搭載してきたのだ。
もちろん歴史的に大きな存在を示すから…という理由だけで復活させてきたわけではない。様々な最先端技術により性能面でもアドバンテージを生み出せるという確かな裏づけがあってのものだ。
具体的には、直列5気筒で課題となるエンジン全長が長くなる問題に対し、シリンダー隔壁を薄くする造りなどで、コンパクトな全長494mmを実現。さらに直噴ターボ化により、2.5リッターの排気量ながら、最大出力340ps、最大トルク45.9kgmを発揮。しかもその4.5リッターエンジンに相当するトルクを、1600~5300回転という常用回転域すべてで発揮できる性能を持つのだ。さらに言えばTT RSには6速MTの設定しかないが、シフト操作回数も減り、街中では4速、高速では6速に固定して、交通の流れに乗れる実用性も向上させている。
またこのエンジンの良さは他にもある。例えば1気筒ずつの爆発音が聞き取れそうなビートの効いた5気筒独特の排気音もだが、注目は環境性能が高いこと。アウディはこの5気筒の復活に、エンジンのダウンサイジングの考えを盛り込んでいる。直噴ターボを使って4.5リッター並みの実力を誇りつつ、気筒数を減らしてメカニカルロスを少なくすることで効率を上げることにも成功。それによりカタログ燃費は、前述した大出力を前提として考えると驚異的な10.6km/Lをマークしているのだ。
この日は都内から横浜、昼から夜へとTT RSを様々なシーンで走らせたが、マシンを操る高揚感はいつまでも醒めなかった。日常を忘れ、ただただTT RSの世界観に陶酔できた。その一方で「究極のパフォーマンス」のなかにある落ち着きが、僕を分別のある大人でいさせてくれた。高鳴りと落ち着き、その極端な二面性がTT RSの魅力でもあるのだろう。
ログインしてコメントを書く
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
ボッタス、PUエレメント交換で5グリッド降格が決定。RB勢はエキゾーストを交換/F1第22戦
タナクが王座目指して猛加速。僚機2台はクラッシュ&失速、トヨタに選手権逆転の光明【ラリージャパン デイ2】
燃費と運転体験の両立 フォルクスワーゲン・ゴルフ GTEへ試乗 電気で最長130km走れるHV!
北米の自動車博物館ハシゴ旅! 往年のF1GPカー「ペンスキーPC-1」に出会えて大感激!!…が、展示車両数の多さにすべてを見ることができずに大後悔…
角田裕毅 初日10番手「一日のなかで状況を好転させ、方向性を見出した。Q3進出のため調整を続ける」/F1第22戦
イモトアヤコ、600万円超の「“オシャ”ハイエース 」購入! 「車中泊楽しそう」「テンション上がる」反響多数のゴードンミラー「GMLVAN V-01」とは
日産、英国のゼロ・エミッション義務化に「早急」な対応求める 政府目標は「時代遅れ」と批判
「柏の杜オークション」会場で「パラモトライダー体験走行会」開催! 参加者だけでなくボランティア活動にも興味を持ってもらえた1日でした
WRCラリージャパンで発生した“一般車両コース侵入事件”、FIAは「非常に深刻な問題」として調査へ。来季大会にも暗雲
サンパウロGP3位の勢いそのままに……ガスリーがラスベガス予選3番手「最後のアタックはアドレナリンが溢れたよ!」
【旧車高騰の背景を見たり?】足を運んだファンは過去最大の1万2500人! 全米最大のJDMイベント
アルピーヌ、東京オートサロン2025に『A110 Rチュリニ』など出展へ。山野哲也のトークショーも実施
現行型が今も販売好調な「フォレスター」だが、日本のユーザーが選ぶべきは…やはり新型である理由
800万円は高いか安いか!? レトロ風で最新の安全装備充実!ミツオカ創業55周年記念車「M55」発表
【3分でわかるモデル解説】なんとなくMINIがほしいけど、どれを買えばいいか迷ってしまう初心者へ
【クセ強だけど懐かしい】光岡、55周年記念車「M55ゼロ・エディション」発売。100台限定…ベースはあの車
「売れる車がない」なんて言わせない! 北米日産の大型SUV「アルマダ PRO-4X」が魅力的…価格も発表
新型「ティグアン」正式発売で注目集まる豪華装備とお値打ち度。世代遅れの兄弟「Q3」よりお買い得
メルセデスAMG「A45」に“最後の限定車”登場。2.0Lターボは421馬力も…価格は1000万円超え!!
ホンダの高級ブランドが新型SUV「ADX」を発表。クセ強め“アメリカン顔”の衝撃や背景とは?
北米レクサスが販売する3列SUV「TX」は何モノ!? “LBX顔”で実質650万円~…25年モデルに進化
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!