761万円のマツダ「ロードスター」が即完売…メーカー謹製コンプリートカー「12R」がファンを惹きつけた理由

2003年の「ロードスターターボ」

歴代ロードスターでも異例の特別仕様

これほど特別なエンジンを持つロードスターは、2003年の「ロードスター ターボ」以来だ。

過去には1998年の2代目「10周年記念車」でも、ピストンの重量バランスを合わせたエンジンが搭載された例があるが、基本構成は標準車と同じだった。それだけに、たった200台のためにエンジンまで作り込む今回のアプローチがいかに特別かがわかる。

軽量なソフトトップボディに最高出力＋48ps、最大トルク＋53Nmのチューニングを施したベースモデルでも十分満足度は高いが、12Rは「エンジンを愛する人への贈り物」と呼ぶにふさわしい存在だ。

ベースモデル（2200台）もすでに完売が見込まれており、マツダは想定を超える反響を受け、第2弾となる新モデルの検討を開始しているという。今回チャンスを逃した人も、次の展開に期待して待つ価値はありそうだ。

（終わり）

（写真：マツダ）