761万円のマツダ「ロードスター」が即完売…メーカー謹製コンプリートカー「12R」がファンを惹きつけた理由

12R

700万円台とは思えない異例のメーカー本格チューン

さらに12Rは、2.0Lエンジンそのものにも専用加工を施した完全専用仕様。最高出力200ps（＋16ps）、最大トルク215Nm（＋10Nm）と数字上の差は小さいが、より高回転型に仕上げられている。

自然吸気エンジンの出力を上げることは容易ではないため、この差は技術の証ともいえる。手作業で吸気ポートを研磨するなど、熟練技術者による丁寧な仕上げも特筆すべき点だ。

近年、国産メーカーからもチューニングコンプリートカーが増えているが、700万円台の車でここまで“手を入れた”量産車は稀だ。数字以上に感じられる官能性とドライバーの満足感を重視した作りで、まさに純正スポーツの究極形といえる。