プジョーの新ディーゼルを積んだ308に試乗。1.6Lと2.0Lの味は?
掲載 更新 carview! 文:サトー タケシ/写真:菊池 貴之
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ここで、2.0Lディーゼルターボを積む「308GT BlueHDi」に乗り換える。このエンジンは最高出力180ps/3750rpm、最大トルク400Nm/2000rpmと、1.6Lディーゼルを大幅に上回る。確かに、走り出した瞬間からはっきりとパワフルで、「充分なパワーがある」というレベルを大きく超えて、俊足だ。
ピックアップに優れるという美点は1.6Lディーゼルターボと共通だから、運転が楽しい。ただし、1.6L版だって充分以上にパワフルで、1.6Lしか知らなかったらお腹いっぱい、完璧に満足していたはずだ。では、あえて2.0Lを選ぶ理由はあるのだろうか。
それは、2.0L版のほうが上質かつスポーティであるということだ。同じ加速が必要ならアクセルペダルを踏み込む量が少なくて済み、エンジンの回転数が上昇する度合いも少ない。したがって、車内は静かで平穏だ。一方、ガツンと踏み込めば、1.6L版のふた回りは上を行く、ドラマチックな加速を味わうことができる。
つまり2.0Lエンジンは贅沢品。たとえて言うなら1.6Lがカレーライスで、2.0Lが少々お高いカツカレー。懐に余裕があればカツカレーもいいけれど、ご飯もルーもおいしいからカレーライスで充分に満足できる。
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