【激戦】の軽スーパーハイトSUV。新型「デリカミニ」が「N-BOXジョイ/スペーシアギア/タントファンクロス」を追い詰める!?
掲載 carview! 文:koensha 31
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軽スーパーハイトSUVというカテゴリーは、もともとファミリー層とアウトドア志向のユーザー双方が注目する新しいジャンルとして拡大してきた。
「家族4人で使える実用性」×「SUV風デザイン」×「取り回しの良さ」を同時に満たすことで、普通車からのダウンサイザーも取り込んでいる。
その主役となってきたのが、N-BOXジョイ、スペーシアギア、タントファンクロスの3モデルだ。いずれもベース車は人気のスーパーハイトワゴンであり、そこにSUV的意匠といったオフロードテイストを加えた派生グレードとして成功を収めている。
では、新型デリカミニが登場した今、それぞれの立ち位置はどう変わるのか。各モデルを順に見ていこう。
<N-BOXジョイ>
ホンダのベストセラーモデル「N-BOX」から派生したN-BOXジョイは、“街にもアウトドアにも合う”万能派。専用バンパーやブラック樹脂パーツ、チェック柄シートを備え、遊び心と実用性を両立する。
ホイールベース2520mmという数値は4車の中で最大で、後席の居住性や荷室のフラット性でも優位に立つ。車両価格は189万9700円〜で、燃費はWLTCモードで21.3km/L(NA・2WD)。街乗りや日常使いでの快適性を重視した設計で、上質な乗り味と使いやすさが魅力。アウトドアシーンでも一定の汎用性を備えており、幅広い層に対応する万能モデルといえる。
<スペーシアギア>
スズキのスペーシアギアは「スペーシア」の派生モデル。“道具としての軽”を徹底追求したモデルで、価格は195万2500円~。
外観の樹脂パーツやルーフレールなど、SUVライクな装備が充実し、最大の特徴は、4車の中で唯一「マイルドハイブリッドシステム」を搭載していること。減速エネルギーを電力として再利用し、加速時にはモーターがアシストする仕組みで、燃費はWLTCモード23.9km/L(NA・2WD)と群を抜く。
さらに撥水シート、マルチユースフラップ、荷室防汚加工など、実用派にうれしい装備が多数そろっている。燃費と使い勝手の両立という点では最も完成度の高い1台だ。
<タントファンクロス>
ダイハツの「タント」をベースにSUV風味を与えたファンクロスは、コストパフォーマンスが最大の魅力。価格は約180万9500円〜と経済的で、日常使い+週末レジャーというライト層に人気が高い。
タントファンクロス最大の特徴は、“ミラクルオープンドア”である。ピラー(柱)のない大開口のスライドドア構造により、子どもの乗降や荷物の積み下ろしが格段にしやすく、狭い駐車場でもドアの開閉を気にせず使える。さらに助手席ロングスライドや2段ラゲッジ構造など、日常での利便性を高める装備も充実。街乗りとファミリーユースのバランスを重視するなら、有力候補となる。
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