【意外？真っ当？】SUV全盛のいま、コンパクトハッチバックの「インプレッサ」がスバルで最も人気を集める理由とは

スバル インプレッサ

7月の改良で先進安全技術がさらに進化

そんなインプレッサは2025年7月10日の改良で、持ち味に磨きをかけた。

新色「シトロンイエロー・パール」が追加され、若々しい印象を演出。安全装備では「緊急時プリクラッシュステアリング」や「エマージェンシーレーンキープアシスト」が全車標準化され、従来のアイサイトに新たな安心を加えた。

さらに、特別仕様車「ST Style Edition」「ST-H Style Edition」も登場し、ブラック基調の内外装とレッドステッチによるスポーティな雰囲気で若年層にもアピールしている。

インプレッサは「走り」「安心」「実用性」という三拍子を高い次元で兼ね備え、スバル独自の先進安全技術「アイサイト」が加わることで、ライバルにはない独自の存在感を放っている。数値として現れた販売台数が、その信頼と評価の高さを示しているのは明白だ。

2025年上半期において1万5983台を売り上げ、スバル車の中でトップとなった事実は、単なる一時的なブームではなく、多くのユーザーから「安心して選べる万能車」と認識されている証拠だろう。

SUV人気が続く市場環境のなかで、あえてハッチバックのインプレッサが選ばれる背景には、「日常を支える使いやすさ」と「走りの楽しさを忘れさせない設計思想」の両立がある。通勤や買い物といった普段の移動から、家族を乗せた長距離ドライブ、さらには一人で走りを楽しむ時間まで、あらゆるシーンに対応する万能性は他の追随を許さない。

インプレッサは、単なるスバルの量販モデルではなく、ブランド全体の信頼を象徴する“顔”ともいえる存在だ。販売実績が物語るように、いま最もスバルユーザーから信頼され、最も多く選ばれているクルマ。それがインプレッサなのである。

（終わり）

（写真：スバル、トヨタ、マツダ）